ひるのつき子先生『天国の箱庭』
核戦争によって人類がほぼ壊滅した世界。
崖下に隠れて身を寄せ合い生活する少女・リリーと彼女に仕えるアンドロイドのセレネが織り成す、アンドロイド×少女”の終末ガールズラブストーリー。
それまでの常識が覆された世界で紡がれる二人の関係が幻想的で素敵です。
毒田ペパ子先生『Pretty Little Sexy Girl』読了。
(『シロップ HONEY 初夜百合アンソロジー』収録)
年上の菜摘さんと年下のたえちゃんのカップルを描く百合作品。
初めてのおうちデートに緊張するたえちゃんと、対照的に普段と変わらない様子の菜摘さんとの間で交わされるやり取りが初々しくて素敵。
日常のふとした瞬間に、湯山さんと水城さんが互いに新たな発見を重ねて好意を深めていく過程や、気持ちが通じ合っていく過程がとても丁寧に描かれています。
どなたにもオススメできる素敵な作品なので未読の方はぜひご一読を。
しろ先生『カメラ、はじめてもいいですか?(1)』。
何事も諦めてばかりで自信がなく、そんな自分を変えたいと願っていた一人暮らしの女子高生のミトが、隣に住むカメラ好きのお姉さん・チサトさんに出会ったことで自分も写真を覚え少しずつ世界に踏み出せるようになっていくという素敵なお話。
みもと先生『恋する名画』。
ピカソやダ・ヴィンチといった巨匠たちの名画を引用し百合を描くオムニバスシリーズ最新話は丁度展覧会が開催されていたクリムトを引用した双子百合。
双子ならではの未分化な関係と離れがたい感情、それでもやがて訪れる変化への複雑な想いが描かれていて素敵でした。
【原作】竹岡葉月先生、【画】フライ先生『今日、小柴葵に会えたら。』1巻。
冒頭の自問自答
「いったい私はそこで何を確かめようとしてるんだろう?」
「失ったものの再確認?」
「それでも残ったものに安堵するため?」
の言葉で一気に引き込まれる、過去の青春と現在が交錯する百合物語。
ミモト先生『恋する名画』1巻。
実際の名画をモチーフにしてガールズラブを描くオムニバス。
年の差、異文化交流、NTRなど様々な百合が楽しめる作品です。
ミモト先生の描くしたたかな女性が好きなので、個人的には収録の『泣く女』や『マドンナ』といった短編がオススメです。
志村貴子先生の人妻百合『おとなになっても』最新話。
元カノとその旦那、今気になっている人妻とその旦那、そして自分というなんとも業の深い現場に居合わせた主人公・朱里に、思ってもみない言葉がかけられる素敵な回でした。
大人になっても恋に振り回される姿が愛しい。
続きが気になります。