『エスパー魔美』の陰木さん、序盤に陰気で嫌味な性格だったが大切な息子が家に戻ったから性格は明るくなって優しくなった。へえ、不幸の人は人へ思いやりを持ちなさいと言っても普通は無理なんだ。人はまず自分が幸せになったから周りにも幸せになる、と考えさせた。 
   「サムライ8」の場合は世界観の『説明』に全振り。非常に読みづらい。さらに扉ページにも延々に面白くない説明を続く。普通なら主人公を大きく見せるタイトルページですら説明で埋まりました。こういうミスは普通がありえない。『最初の1ページ目から面白くない』の例であった。 
   「コレームハーツ」の場合は、同じく「世界観」と「キャラ」を同時アピールしたいけど見た通りに、訳わからない名詞を使って、その上にキャラの描写も顔すら判別できない、魅力的に言いにくいなので失敗なスタートと思います。
連載の『1ページ目』だけでもある程度に作家の力を理解できる。 
   『僕のヒーローアカデミア』の場合、「世界観」と「キャラ」を同時アピールする方法を選んだ。『個性』の面白さと出久と爆豪は1ページ目で魅せた欲張りの構成です。地味にすごい。 
   「トリコ」と「ハンター」の1ページ目の構成はほとんど同じ。「世界観をアピール」タイプ。でも冨樫の方が上手うのがよくわかる。ハンターは最低限の説明しかない。絵で『世界観』の魅力を伝えてる。並んで比べればよくわかる。非常に興味深い。 
   「世界観をアピール」の場合は『この世界はヤバい!』を思わせるのが大事。細かい設定を説明しない。直感的に読者にシンプル、スムーズに伝えるために情報を最低限に絞るのがキモ。 
   「キャラをアピール」の場合は1ページでこのキャラの性格やシチュエーションを興味を持たせるのが重要。物語時間軸を無視して、クライマックスシーンを真っ先に持ってくるケースもよくあります。 
   #漫画製作語り
知り合いと漫画を勉強する時の話は面白かったので書く。『連載の1ページ目はどう描く』。
基本的に「キャラをアピール」と「世界観をアピール」2つパターンがあります。他のパターンもあるけど、商業誌で売りたいならほとんどこの2種類しか使わない。