もしかして、あだち先生の真髄は「遠い回し」かもしれない。直接な描写はできだけ避けて、間接的な演出を特化してた。主観的「愛してる」ではなく客観的「上杉達也は浅倉南を愛しています」という言い回しにそういう感じ取れる。
あだち先生の漫画、自分にとって一番不可解のは話の運び方。そこにあったルールは普通の漫画と全然違う。「カセット録音で告白」までなら他の漫画家も思い付くアイデアと思うけど、この形で描けるのが誰もできない。
「姫様“拷問”の時間です」最終回手前。
いやあるだろ!とツッコミしながら、しんみりに切ない感動もあります。この作品らしい!と思います。とても楽しかった。
これ作者は知らないけど、こういうハンター的なネームは面白いな。内容はないのに「問題解決のためにあらゆる事を客観的に分析する」の語り手はとても面白くに読める。
2/5
天界の背景作画は一人ですごく頑張った。この時点まだアシスタントがいない。でも編集さんに『これほど描き込まなくてもいいよ』と言われた。もしかして、あんまり上手く描いてないだからかな…(汗
「結界があるから入れない」のは割と常識だからわざわざ2ページを使う必要が無い。後半に実際に結界入ったら時にさらっと言えばいい。せっかくページを使っても、効果が無い。むしろテンポがだるくなる。
今と思えばプーアルでさえ1戦くらい出てきましたよね。いやいやこの戦い内容ならプーアルは一人でも勝てるよw。変身能力はそこそこ戦えるからね。でもここの段階は既にパワー=正義になっているからそれじゃ困りますよね。アンケート的に。だからこの戦いはたった4ページで終わらせた。
連載当時にこの雨雲の描き方を見たらすごいなと思いました。トーンを使わずにペンの線だけでこう表現できるんだ。とても参考になりました。