kindle無料で、中島徳博のアストロ球団以外のマンガがまとめて読めるのである。ぜひ読め。読めばわかる。中島徳博にとっての「野球モノ」が、よくある作家の力不足を補うための枠などではなく、あまりに破天荒な作家性をギリギリ制御するための箍、孫悟空の輪っかみたいな存在であったことが。
物語の主人公は大抵動物に好かれる、動物と心を通い合わせることができる。これは「動物が可愛い」ということ以外にも、ある種の無意識の象徴ではなかろうか。自我に潜む獣性と知性を融和させたいという不変の欲求が人間にはあって、逆に動物が、その欲求を仮託されているとすら思えるのである。
これさあ、今ならできれば2ページ、いや余裕見て3ページ欲しいよな。多分くれないんだよなこの時代。だから無駄なくきっちり1ページにおさめてある。この頃のマンガ偉いよな。こんな詰将棋みたいなギッチリしたコマ割り絶対やりたくない。最後にちゃんと本部ビルまで描いてある。