この「パン」のために手を三枚描いちゃうのがAである。まるっきりアニメーションに向いてない絵だと思うけどなぜかAはいつもこういうことをやる。手塚治虫も宮崎駿も大友克洋もこんなことはやらない。多分A以外にやらんと思う。動きの「印象」に魅せられた男のように思う。描かずにいられないのだ。
(今見たいもの)
話がさっぱり進まないので今週からゆでたまご先生にバトンタッチされた「ベルセルク」が、明らかにデタラメな展開なのだがとてつもなく面白い。
(今見たいもの)
話がさっぱり進まないので今週からゆでたまご先生にバトンタッチされた「バガボンド」が、やっぱり同じようにデタラメな展開なのだがとてつもなく面白い。
原作ナウシカの、これが一番の名言ではないかと思うのだが「失政は政治の本質だ」という言葉がある。政治はうまくいかないのが基本であり、その場に誰かいるだけで絶対に怨嗟の的になる。だから権力者批判に商売抜きで労力を費やすのはもったいない。大村益次郎曰く、夏は暑いのが当たり前です。
新宿から池袋に自転車で足を伸ばすと神田川が立ちふさがるのである。川が洪積台地を抉っており、せっかく稼いだオレの貴重な高度(約20メートル)を吐き出してまた登らねばならない。学習院椿の坂が一番楽だと思う。なぜか宮崎駿が悪くなり「ハヤオーッ!」と叫びながら登る。そりゃアキオだ。
「プライム・ローズ」は、手塚治虫(当時54歳)が「ライバルは吾妻ひでおだ」と、自身の性的嗜好をかなり踏み込んで追求したと思しき形跡がある。あるが、手塚の嗜好というと本来ロリコンとかのヌルいレベルではなく「オッパイのついた馬」とかの高度過ぎる世界なので、ガキ共は読んでて途方に暮れた。
だいたい自転車って世の中で一番書きたくない部類の絵だと思うんだよな。メカむき出しだし、車輪二つにフレームなんてシンプルな構成で人と絡むから適当なバランスで描けないし、車やバイクより難しいんじゃないかと思う。それを「サイクル野郎」はよくぞまあ丁寧に丁寧に何回も何回も。頭が下がる。