これ一峰大二がまず「いい人」なのな。描線に「いい人感」がにじみ出てるのな。それでここまで踏み込むから独自の迫力が出る。こんな複雑で味のある悪役はなかなかお目にかかれないと思う。
「空が灰色だからの野球回」という有名なエピソードがあって、主人公の少女が、幼馴染の野球少年にあえて愛の叱咤をし、かえって破局を迎えるという構図である。そりゃそうだ。本人は健気な愛ゆえの叱咤かもしんないが、相手からしたらまあ「闇金ウシジマくん」の肉蝮だもんな。気をつけよう。
楳図かずおの絵は死ぬほど怖いのだが、それは一生懸命「怖く描いてくれている」からであり、作者の努力と良心のあらわれではなかと思う。それは鳥山明が、一生懸命シャープな描線でバトル漫画を描いてくれたのにも似ていると思っている。
ドーベルマン刑事の映画版。再RTするけど、これら全部セットにしないと理解できないよな。深作欣二が心情的、立場的に体制側のヒーローを撮りたくなかった、そのまま撮るわけにはいかなかった…みたいな当時の空気。 https://t.co/Oes7ijS5xs