彌崎光/那須輝一郎「滅菌部隊」
80年代に流行ったパンデミック・パニックものを彷彿させるも、731部隊を設定にもってきた所は思いきった事をするなあ(当時としては)と感心させられる。本作は少年漫画の文法で描かれているため直球表現が多く、ややモンドな趣も感じさせる。
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小池一夫/園田光慶「性病部隊」
CIAの特殊部隊「性病部隊」がキューバに混乱を与えるために潜伏・任務遂行・葛藤を描く。抗生物質も効かない特殊なスピロヘータで梅毒に酷似した症状を引き起こし、任務は完遂されるかに見えたが…。
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西谷祥子「気がちがい荘の住人達」
所謂、花とゆめコミックス紙ジャケ時代のタイトルで、西谷先生のキャリアでは中期の作品である。本作はたんぽぽ荘で巻き起こる主要登場人物達のすれ違いを描くラブコメ作品。タイトルの意味は個性的な住人達の総称、という解釈で着地。
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松本和代「フレンズ」
花より団子! 食べる事に目がない美之と横瀬の日常を綴る一冊。フードコートのバイト少年との恋路も交えながら、全体を通して何かしら食べてる印象につきる、当時の少女漫画にしては珍しい読後感が得られる。スッキリした無駄のない絵柄も好印象。
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岡崎沙実「セブンスター・ブルース」
ヘビースモーカーの竜と酒飲みの誠を中心に巻き起こるドタバタを描く。学園モノというよりも「寅さん」にノリが近い。70~80年代の少女漫画で一定に需要のあった無骨な不良像への強力な傾斜が窺える佳作である。
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小丸栄子「恋のステーキまだ焼けない!」
小丸栄子(こまるえいこ)先生といえば、怪作「まさかの将門くん」が有名だが、本作の様なオーソドックスなラブコメ作品もメリハリが効いており面白かった。
"ステーキ"が全く出てこなかった点はちょっと驚愕に値するが…。
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イケスミチエコ「恋の立ち読みおことわり」
主人公の家が貸本屋を営んでいるって設定だけで個人的にはお腹いっぱいになってしまう本作。タイプ別のお客に恋をするというラブコメ作品なんですけど、貸本屋ってワードに代表されるように、やはり全体的に恐ろしく"古い"。
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鈴木玉恵「ジュリエットはサンマ定食がお好き」
定食屋の娘である主人公・咲子と彼女が一目惚れした修一とのラブコメである本作は、咲子の父親の言により修一をサンマに例えられ「サンマ定食」というタイトルに紐付いている。
脇のキャラがやたら濃いのが気になる佳作。
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樫みちよ「フルコースたべた」
フルコースとは男女の関係が最後まで行き着いたことを揶揄している。リリカル、というよりはドライで野暮ったい描線と演出が印象的で、これは体験後の心情の変化を分かりやすく淡々と描く効果として上手く働かせており、好感が持てる。
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しらいしあい「乱調家出講座 キャベツを食べた朝からくさ模様のデカふろしきをかかえて」
とにかくタイトルの長さが目を引くのだが、中身は見事な"しらいし節"全開の佳作。家出少女・
あふみが行く先々で色々悩みつつイジケたりしながらも色々学ぶ成長の物語である。
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小川多加「窓ンナへラブコール」
下宿先と名門女子高が隣接していることで男やもめ達と男に餓えた女子達の賑やかしをバックに、主人公・六郎とヒロイン・順穂のラブコメが展開される。女の子が可愛く、スッキリした絵柄に好感が持てる佳作
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横田幸子「コロナころころ恋運転」
交通標語みたいなタイトルだが、キャラクターの名前がバイク・車関係(コロナ、日野、本田、野摩葉など)からの引用かな?と連想させる程にそのタイトルは強い。おかげでストーリーがなかなか頭に入らず難儀した。
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