天保二年(西暦1831)。小吉の9歳になる息子の麟太郎が、犬に噛まれて重症を負った。小吉が医者に容態を聞くと、今晩にも命が危ないという…。
マンガ『夢酔独言』七十三話(1/4)
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7歳でスカウトされ、将軍の孫のお相手として江戸城で暮らしていた麟太郎(小吉の息子で後の勝海舟)。
2年後の天保二年(西暦1831)、お役目を終えた麟太郎が、勝家に帰ってきます。
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「かつて白井亨といふ剣術の達人があつておれもたび々々就いて教へを受け大いに裨益した事があつた。この人の剣を使ふやほとんど一種の神通力を具えて居た。その白刃を提げて立つや凛として犯すべからざる神気刀尖より迸りて向などに立つて居られなかつた。」
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「(父・勝小吉について)人並外れたところがあり、一度承諾したことは必ず実行し、身体は大きく若い頃から撃剣を好んでいた。」
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「おれが子供の時には、非常に貧乏で、或る年の暮などには、どこにも松飾りの用意などして居るのに、おれの家では、餅を搗く銭がなかつた。ところが本所の親属の許から、餅をやるから取りに来い、と言つてよこしたので、おれはそれを貰ひに行つて、…」
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「ワシの家のグルリなどは、みなバクチばかりして居たが、ヲヤジが嫌ひだつたせゐか、ワシは幼い時から、ごくキライだつた。」
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「ワシの家のグルリなどは、みなバクチばかりして居たが、ヲヤジが嫌ひだつたせゐか、ワシは幼い時から、ごくキライだつた。」 #勝海舟
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「八之丞サマといつて、一ツ橋のあとに直る人だつたが、大層、ワシがお気に入りで、十二までお附きだつた。その頃、隠居をするのは、一年かゝるが、親仁も、私を八之丞サマにつけて、出世させるつもりで願つたが、…」
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「それゆゑに人は、平生の修行され積んでおけば、事に臨んで決して不覚を取るものでない。剣術の奥意に達した人は、決して人に斬られることがないといふことは、実にその通りだ。おれも昔親父からこの事を聞いて、ひそかに疑つていたが、…」
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「ところがその頃、北海道の商人で渋田利右衛門といふ男もたび々々この店へ来るので、嘉七からおれの談を聞いて、『それは感心なお方だ。自分も書物を大変に好きだが、ともかくも一度会つて見よう』といふので、ついに嘉七の店で会つた。」
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「昔本所に、きせん院といふ一個の行者があつて、その頃流行した富籤の祈禱がよく当たるといふので、非常な評判であつたが、おれの老父が、それと親しかつたものだから、おれもたび々々行つたことがある。」
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