戸籍も金も無い無宿者の源次が目明しの妹お蝶と恋に落ちる。ただでさえ祝福され無い恋なのに、お蝶が何者かに殺され疑いの目は源次に向けられる。
棚下青年時代劇は理不尽と袋小路と報われない旅人たちを描くから、犯人は分からない、見つけようが無い、源次は追われて逃げる運命から逃れられない…。
「めくらのお市物語」もそうだけど、プロローグとエピローグはどうやって書いてるんだろ?影響されたものとかあるのかな?
情景を淡々と語るようでありながら哀愁ただよわせるのが上手い。
デタラメに言葉を並べても、安直に何かの真似をしても、物語と合ったフレーズには辿り着かないだろうなぁ。