サソリの人さらい事件、将棋谷のお宝伝説、お絹の父の敵討ち、朱美の行方不明の許嫁探しととにかく事件がてんこ盛り!
そして、上手い具合に主人公雨太郎が巻き込まれていくのが、時代劇らしい感じがしてワクワクする。
足を遮蔽物にして遠景を描く構図は、空間を活かしていて見事だと思うけど、品川の風景と足を1コマに詰め込むのは棚下先生だけじゃないかなぁ。ギチギチやん(笑)
歩いて旅してるよってニュアンスは分かるけど、次のコマで徒歩って分かるから蛇足。それでもついつい描いちゃうのが棚下先生なんだなぁ。
女の子のひとり旅だし、ヤクザや人さらいがいたり、道中波乱に満ちてるけど、要所要所で出会う人が優しくて読者もつい嬉しくなる。
今回は原作の良さもあるんだろうけど、棚下先生の描く旅はサクサク進みながらも魅力が詰まってる気がする。
カゴ直利先生の「鉄丸一平」は1956年4月から「ぼくら」で連載。
主人公の名前、着物の模様、絵図面が出てくる点を踏まえると、前月に「痛快ブック」で連載スタートした棚下照生先生の「小手丸鉄平」と関係ありそうだけど、ストーリーは別物。
二人の交遊関係は不明だけど鶴書房で出会ってるのかも?
「電光覆面剣士」は、ギャグ多めのドタバタ少年時代劇だった。
子どもや若者同士の友情や協力があった方が棚下先生の作品は面白いな、棚下作品の主人公&三郎コンビはいいな、だから棚下先生の「小手丸鉄平」が好きになったんだなって再確認できた(笑)
カゴ先生って、学研とかの歴史漫画をたくさん描いてるんだね。wikiによると笛吹童子、紅孔雀、北村寿夫原作のコミカライズみたいなこともやってる。
「鉄丸一平」は絵図の話みたいだから、やっぱり「小手丸鉄平」の影響がもろに反映されてるっぽい。
本誌は国会図書館にもあるから複写で読めるかな。 https://t.co/wNEFyxAL0s
主人公の鉄丸一平は、関ヶ原の戦いで父親と死に別れ、育ての父も野武士に襲撃され、2人の父親の仇討ちと野武士に誘拐された弟を助けるために旅をする。
途中、宮本武蔵や柳生宗矩などの実在する剣豪と出会ったり、江戸城絵図を狙う忍者と戦ったり、壮大なストーリーが展開する。
案内の人「今日は永井豪展を見に来たんですか?」
私「いえ、テラさんの机を見に来ました!寺田ヒロオ先生と棚下照生先生が好きです!(^q^)」
案内の人「!?」 https://t.co/KgJKxtc8b4