長崎そよがそれこそ豊川祥子に「運命共同体になるのです!」と言われる前から『運命』という言葉に人一倍思うところがあって繊細で軽々しくそれを口にしない女であることに対して、千早愛音が呼吸をするような気軽さで「これって運命!?」とはしゃぐ女であること、何度噛んでも味する箇所のひとつ‼️‼️
過去回想では『周囲の陰口が嫌でも耳に入ってしまう』『耳が肥えてるせいで並のバンドじゃ満足できない』といったある種の足枷として描かれていた佐藤ますきさんの特別性の”耳”が、しかし朝日六花との関係に際しては「私はお前の音、しっかり聴こえてるぞ」と逆手に取られて機能するところ、天才やな…
『人として歪な、決して私は望んでなんかいなかった女優としての空虚な強さ』からの⇒『女優としては歪な、アイドルとして私が望んだ指』からの⇒『アイドルとして歪な、ただの”白鷺千聖”が受容してしまった傷んだ髪』の流れ、最終的に獲得したものが何かまで含め進化図としてあまりに綺麗で目が焼ける
実際のところ佐藤ますきさんは今まで他人にキレた際には壁を殴るし胸倉にも掴みかかる人なのですが、チュチュ様には一切そうすることなく只ひたすら「……そうかよ」と悲しい目をしているだけだったことが、本当に心の底から信頼して信用して感謝していたことが分かってしまうので辛すぎるオタねぇ…😢
『全力で叩き続ければ誰かが私を受け入れてくれる』という分の悪い賭けを信じてドラムを叩き続けてきた佐藤ますきさんが、『ただドラムを全力で叩き続けた結果としてPastel*Palettesに見つけてもらった』経緯を当初担っていた大和麻弥に図らずも憧れていたの、ここも繋がってるので話が、ウメーッ…!
豊川祥子が行方不明になったのちに進学先に羽丘を選んだ理由、ほぼ間違いなく破格の特待生制度があるからだと思うんだけど(羽丘の特待生、岐阜の田舎の公立校に比べても安い)、毎日テレアポのバイトに勤しんで進学校の特待生相応の学業も両立しつつ新バンドのプロデュースもしてるのは本物の超人やで…
『今あるものを最適化することが極めて得意=ある意味でもっともバンドには向いている』ドラマーである大和麻弥が『0から1を生み出す演奏しかできない=もっともバンドには向いていない』佐藤ますきのスタイルに憧れることは当然分かるのですが、しかしその逆の視点も成立していたこと、良すぎるよな…