【読書記録】石ノ森章太郎「佐布と市捕物控 闇の片足」宝島社2017。アンソロジー短編集。重厚かつ洒脱なストーリー、巧みなコマ展開とペン使い。熟練の技を堪能。褒めすぎではない。
【読書記録】谷口ジロー「千年の翼、百年の夢」小学館 2015。ルーヴル美術館BDプロジェクトシリーズ。谷口さんの奥さんは震災で亡くなったのだろうか。ルーヴルで邂逅するシーンが泣ける。もちろん谷口さんによる絵画彫刻建造物の描写が美しい。
[読書記録]手塚治虫「アバンチュール21(手塚治虫漫画文庫136)」講談社 1980。手塚さん“内容は昭和二十三年にかきおろした「地底国の怪人」のリメーク版で、それをご存じのかたは、「なあんだ」失望されたことでしょう“ と身もフタもない。いえいえ耳男くんがかわいくて、それだけで十分です。
宇田川マサオ『ばったり侍』三洋社。1960頃?貸本。
「昨日勤王、明日は佐幕、その日その日の出来ごころ、どうせおいらは裏切者よ〜、野暮な大小落し差し」は、西条八十作詞「侍ニッポン」であって、大滝詠一「Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語」につながる歌だ。
宇田川さんは水木しげるさんのひとつ年上。
【読書記録】手塚治虫著、福江純解説『手塚治虫の理科教室』いそっぷ社, 2009. 手塚治虫の未知の作品!ではなくて、科学をテーマにした作品のアンソロジーだった。「奇妙な大冒険」は昭和32年の作品で、おなじみの馬場のぼるキャラが出てきて何か嬉しい。昭和25年の作品「氏神さまの火」もよい。
【読書記録】INA『牛乳配達DIARY』リイド社. 2020.
お年寄りや子どもを見る目がやさしいひとである。トモベ窯元製陶所で工作機械に向かって働くひとの姿は、つげ義春の大場電気鍍金工業所の少年を思い出させてくれた。 https://t.co/ZoFluslb0q
[読書記録]近藤聡乃「ニューヨークで考え中」亜紀書房 2015 日常となって行く異国の暮らし。とてもリアルに感じる。やさしく穏やかな描写。その中の楳図かずおの発狂顔がツボだった。
昭和8年(1933年)大城のぼる「愉快な探検隊」この頃はまだ絵が稚拙で田河水泡の亜流という感じ。ブルドッグはやっぱりブルくん。