[読書記録]少年ブック6月号ふろく「くりくり投手」貝塚ひろし 昭和36年。くりくり投手大懸賞、貝塚先生の色紙30名、くりくりバッジ300名。背表紙は マックス10号クイズ。いいな。
[読書記録]大島弓子「バナナブレッドのプディング」再読。初出1977年セブンティーン11〜78年3月号。
「わたしは三浦衣良 イライラの衣良と申しましょう」あ、懐かしい。
人喰い鬼が見える衣良ちゃん。
プディングは「はがしてしまいたい すりきずの かさかさ かさぶたの味がした」すご。
[読書記録]史群アル仙「史群アル仙のメンタルチップス〜不安障害とADHDの歩き方〜」秋田書店 2017年。
ADHDは多動性、衝動性、不注意、過集中。
双極性障害の誤診で飲んだ薬が副作用を起こす。作者が「ゴミクズの時代」と呼ぶ廃人のような日々が衝撃的だ。
[読書記録]陽気幽平「怪奇貸本収蔵館第5号 陽気幽平編」グッピー書林 2019年。
本多恒美名義の作品。「とり小僧」と比べトンデモ度は控えめ、意外に笑える作品なのだった。必然性なきクスグリに脱力する。緊迫のアジト潜入シーンで「おしりが大きくてスイマセン」のくだりは必要なのか!?
【読書記録】能條純一『昭和天皇物語6』小学館.2020.
大正13年は戊辰戦争からまだ56年しかたっていない。「会津の者たちは未だに賊軍の汚名に泣かされています。」なのだ。
この巻は裕仁の母節子の院政ぶりが目立つ。
【読書記録】雨宮処凛『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』光文社. 2018.
アラフォー女性の約半数は非正規。自分の老後だけじゃなく親の介護も。派遣は人間じゃなくてモノ(あるいはサービス)扱い。
即座にパソナとか竹中平蔵とかの単語が浮かぶ。
【読書記録】講談社編『MANGA Day to Day 上』講談社. 2021.
コロナ禍に集った漫画家109人が描く、2020年4月1日以降の日本。4月1日ちばてつやから5月21日加曽利りあらまで。マスクもトイレットペーパーも消えて緊張感のある日々だったことを思い出す。
【読書記録】つげ義春『つげ義春大全 第11巻 女忍 鬼面石』講談社. 2020.
60,70年貸本漫画末期。異色なのは「見知らぬ人々」。カヴァレロヴィッチ監督の映画「夜行列車」を脚色した作品。深井ヒローや永島慎二のような画風。
【読書記録】石森章太郎原作、石川賢漫画『変身忍者嵐 1』大都社. 昭和61年.
冒険王1972-1973年連載。石森に比べてスプラッター度が高い。ノミドクロのカイカイ攻めが好き。たぶんノミを噴射してるんだろうが、これじゃあ致命傷にならない。
【読書記録】安西水丸『陽だまり(安西水丸が遺した最後の抒情漫画集)』講談社. 2023.
余白の多いコマ、シンプルな線、ずらしたスクリーントーン、日記のような詩のような文章、性と犯罪を含む非日常的なストーリー。この安西水丸独自の世界は、『ガロ』で初めて見たときと変わらない。