6話目は『マーベル・ファンファーレ』#18(1/1985)。高級コミック誌に掲載された読み切り作品で、かのフランク・ミラーが作画を担当。『ダークナイト・リターンズ』直前だけに実にかっこいいものの、テーマ的には最も重い作品です。キャップにはあまり縁のない印象のミラーですが、好きなんだろうなあ。
,でも、違和感という意味は、この『パニシャー・ミーツ・アーチー』が史上最強でしょう。まぁ、わかってやってるにせよ、これがアリなら、『マーヴルVSストⅡ』の憲磨呂だって問題ないはずなのに…
今回のアベンジャーズの”ハルク”枠は、『シビル・ウォーⅡ』で死亡した本家に代わって、シーハルクが務めます。ただ、あくまでも”ハルク”ということなのか、歴代最高に”ハルク”なシーハルクに。
と思ったら、本国のイギリスでは、映画に先駆けて1957年に新聞漫画シリーズがスタート。短編まで、フレミングの原作をほぼコミカライズし、1984年まで継続していたそう。流石は御本家、おみそれしました。
5話目は『キャプテン・アメリカ』#250(10/1980)。大統領選挙の年に、「キャップが大統領選挙に出馬したら?」というホワット・イフ的なテーマに真正面から取り組みます。オリジナルのアイデアでは、本当に大統領にしてしまうつもりだったそうですが、それってスーパープレジデントでは…
5話目の『アメイジング・スパイダーマン』#252(5/1984)は、今も人気のブラックコスチュームの初登場号。ある意味、ヴェノムのデビュー号でもあります。ストーリーは、再スタートに相応しい清々しい印象。登場するピーターのアパートは詳細な設定があるので、ぜひ見比べてみてください。
その憑依者に選ばれたのが、『フィア・イットセルフ』のヴィランだった、オーディンの兄のカル。かくして対立の図式は、「ダブル・ソー対オーディン兄弟」に。
収録2話目は、X-MENをゲストに迎えた『アベンジャーズ』#53(6/1968)。まだ十代で子供扱いされるX-MENや、キャップがいないせいかやたらギスギスしたアベンジャーズが見どころですが、とにかくこのエピソードはジョン・ビュッセマの見事なアートに尽きます。構図もポーズもドラマティックそのもの!
ロクソンの現CEOは、新キャラのダリオ・アガー。逃げ遅れた従業員を即座に解雇して救出義務を放棄する超外道ながら、口の上手さや糞度胸は魅力的。
この男と、ソーの宿敵で映画第2作にも登場した、ダークエルフのマレキスが今回のヴィランになります。