【2】
さっきまでの勢いはどこに
ムササビスが真の敵に気づいている
「ゾンビヨコなど相手にしないよ」
「テレポートで移動すれば早いびよ!」
ゾンビヨコライトも半ば勝負など捨てていた
ディスクイルが戦いを止めた
ゾンビヨコレフトが状況をせせら笑う
「あなたでは月の巫女に勝てない!」
【3】
この街ジューゴシティ、文明レベルは21世紀
それに最新のテクノロジーが入り込む、さらに魔物や妖怪なども!
世界をコントロールするのは月の管理局
因幡の白ウサギに心酔する巫女が街を破壊していた
「弱い連中は!この街を魔王軍に明け渡した方がさらに発展するよ!経済!文化水準!」
【3】
「だから妖怪が憑依しないとただの兵器なんだよ!人間の形した!」
コケーラが怒鳴るもガブリッサは冷静だ
「ロボットではないだろう!擬似有機体!食事や睡眠もとる!」
戦いから感情を学ぶ!
学んだのは破壊の楽しさ!
ガブリッサは念を叩きつけるようにコケーラに襲い掛かった!
【2】
意気揚々と敵に飛びかかる人間
だが相手は月の妖怪、いやそれ以上の存在!
人間であるコチョレータルをムーンベアはせせら笑う
「武装調律師?そんなの私の前ではただの人間と大差はない!」
「驚いてやればいいのに!マナーだよ!」
同じく人間を見下していたガブリッサ
警戒するコケーラ。
【3】
ムーンベアが肩のハニーポッドから武器を取り出した
「暗黒時空に繋がる内部!万能収納ケースね、月のテクノロジー」
出てきた釈迦の如意棒
それをもう一方の装備“クマノテ”に握らせる
コチョレータルが弱音を吐く
「西遊記の武器じゃあねえな!ああいう得体の知れないものは苦手だぜ!」
【4】
落とした命は戻って来ねえ!
攻撃に弾かれたコチョレータルはコケーラに任務を託す
「人間は弱いだろう」
「そうかも?さらに相手は月の支配階級だし!」
二人をガブリッサがあざ笑う
「どっちも地上の弱小種族さ!」
(続く)
次回 Chapter 287「好物欲しさに私は戦う」