【3】
ガブリッサが敵をせせら笑う
「デスラビットあのお方も妖怪憑依タイプしかし私はその巫女さ!なぜかって?」
「月のウサギを騙る偽物を?」
対峙するコケーラが挑発する
ガブリッサは瓦礫を軽々と持ち上げて威嚇した
「あのお方は妖怪から進化した神のケモノ、我が身を捧げる価値がある!」
【4】
ムーンベアとホワイトコケーラが睨み合う
それを傍目に魔物エサペロは思案する
月の管理局か、世界の上位組織とか関係ないね!私は猫魔王様の従う!伝説の武具十二個集めて神のケモノか!猫魔王様への献上を前に試したい。
(続く)
次回 Chapter 265「魔物のエサペロは見てはいられない」
【3】
ムーンベアはエサペロに冷たく言った
「あんたはこの辺うろちょろと、しかしなんの成果も得てはいまい!」
「失礼だねムーンベア、グラン魔法の使い手エサペロさんだよ」
ガブリッサが口を挟んだ
「この魔法、最大パワーは戦略核兵器クラス」
エサペロが両手を振り上げ魔法を放つ。
【4】
その強大な破壊力にはうんざりだ
コケーラがぼやく
「中々の完成度!しかし大衆が惹きつけられるか?違う!絶望だ!」
「希望と絶望、両立するのさ、知っての通りそれが女神型兵器」
ガブリッサは状況をそう表現した。
(続く)
次回 Chapter 266「干支の鶏の親衛隊」
【4】
どうもスマホの話が気になるディスクイル
「スマホだってそういやお気に入りのあの機能か!」
「魔物や妖怪が闊歩するこの時代にそんな復刻版なデバイスに頼るのは良くないびよ!」
親衛隊ゾンビヨコライトに勝てるのか?
(続く)
次回 Chapter 267「実力を試す?戦うゾンビヨコ」
【2】
これを使うか、シャクだけど勝てるぞ
懐からディスクイルはスマホを取り出す
アプリで戦う仲間を呼ぶ算段だ
一瞬の隙、ゾンビヨコがジャベリンで突きかかる!
攻撃をクイルソードではじく!
敵は魂胆を見抜いている!
「そのスマホで味方を呼ぶ?そうでしょう、アプリに登録されてんだ!」
【3】
ゾンビヨコライトとレフト
攻撃したのがライト
レフトがディスクイルに己の立場を語る
「黒魔物を退治するため生み出された聖なる魔物の私たちを!」
ディスクイルは無視しスマホアプリで選択する
呼ぶべき味方を!
いいのが登録されてる!
背後に轟音を上げ降り立つ呼び出した味方。
【2】
魔物モモンガル
呼び出したディスクイルがため息交じりになじる
「黒の魔物じゃないけど聖なる魔物とも言えないねえ」
モモンガルはディスクイルに問う
「この私をなぜ呼び出した?無駄だよ!賞金稼ぎ、あなたの代わりに戦うなどごめんさ!」
「やはり警察軍でなければ言うこと聞かない?」
【3】
その様子をゾンビヨコが笑う
「こんな茶番戦うべき相手は魔王軍だ!もしくは管理局!」
ディスクイルは賞金稼ぎ
そしてゾンビヨコは邪悪な敵ではない
成り行きでの戦い
この場で試しているのだ!
「聖なる戦いに参加できる資格はあんたは無理ビヨ!」
ゾンビヨコレフトがさらに煽る!
【2】
「モモンガル、悪童の黒魔物にこの神の武器は使いこなせない!」
ゾンビヨコは余裕
魔物モモンガルなど脅威ではない
「あんたのために戦わない!」
ディスクイルにそう話すモモンガル
自分を呼び寄せた
だが協力しない
ディスクイルは少しがっかりした
「いい奴なのに黒魔物扱いか」
【3】
ただ邪魔ものを排除したい
二人のゾンビヨコ
「なんであんたら私たちと戦う?」
「私はライト、サテライトはレフトさ!」
ライトがマスター、レフトがサテライトか
「地球政府軍の親衛隊ね、干支の鶏につかえる」
この私がわけの分からぬことに巻き込まれている!
憤りを感じるモモンガル。