『機動警察パトレイバー』を子どもの頃に読んだきりの人は是非読み直して欲しい。これは大人になったからこそ面白さが分かる漫画だ。たとえば後藤隊長がめずらしく語る場面。長年警官として生きてきたから分かる警察の限界と、だからこそ譲れない警官としての矜持と務めを果たす覚悟。これは痺れます。
#後世に残したい漫画の名言
「いじめられる側にも問題がある」というクズみたいな考えに対する山岡士郎のこの言葉。これは学校だけの話じゃない。すべての人が心しておくべきだ。
#ヒーローの日
スーパーパワーを偶然手に入れた者がヒーローになるかヴィランになるかは心で決まる。須羽ミツ夫は紛れもない本物のヒーローだ。
文庫本化しちゃいけない漫画ナンバー・ワン、それは『AKIRA』だ。あのデカいB5サイズだからこそしっかりと味わえる絵の迫力!サイズを縮めるのは大友克洋に失礼ってもんだ。
決して聖人君子ではなく、ある意味悪党っぽさがあるのがまた魅力的。要するに後藤喜一という人は「大人」なのだ。彼の年齢が近づいてきた今でも、彼のようになりたいと心底思う。
「よく動き よく学び よく遊び よく食べて よく休む これが亀仙流の修行じゃ」
日本人に足りないのはこれだよな。
『機動警察パトレイバー』で週刊誌の作り方について語られるシーン。29年経った今も少しも変わっていないのが悲しい。
「なんのとくにもならず、人にほめられもしないのに、なぜいくんだい?」
「わからない…。でもいかずにはいられないんです」
これこそヒーローの条件ではなかろうか。