大塚英志原作中島千春作画「恋する民俗学者」。柳田國男は自由主義経済の矛盾を是正する社会政策論として農政学に傾倒して行きます。自分は社会主義の側だと言い放つ柳田がいます。
https://t.co/hMiVkycGPb
八坂堂のまんが。大塚英志原作中島千春作画「恋する民俗学者」。柳田國男や田山花袋たちロマン主義に傾倒した作家たちがやがてそれぞれの「社会」を見出し着地していく様を明治文学史を踏まえつつ描きます。松岡國男は柳田家に婿養子に入り彼の青春が終わります。
https://t.co/hMiVkycGPb
八坂堂のまんが。「クウデタア」より。60年安保でデモ隊が国会に押し寄せるのを眺めて呟く三島由紀夫。実際にこういう感想を書き残しています。まんがですから根幹に大きな虚構を仕掛けていますが60年安保当時の文学者の立ち位置や発言は結構、資料にもとづいています。
八坂堂のまんが。西川聖蘭作画「クウデタア」。最初、日本で出せなくてフランス版が先行。大幅、というか3倍増ぐらいで昨年日本版完全版刊行。左は三島由紀夫主演(してます)映画「からっ風野郎」のラストシーンの撮影でエスカレーターからの転落するくだり。監督しているのは東大の同窓生増村保造。
「アライアズキ、今宵も小豆を洗う」、作品のテーマとは何の関係もない、懐かし少女まんが蘊蓄に毎回、原作者・まんが家とも無駄な情熱をかけています。
純アリスは東京キッドブラザースの女優。
八坂堂のまんが。山崎峰水作画「アライアズキ、今宵もアズキを洗う」。渋谷の「改革」で住処を失った妖怪たちがグローバルな政策の実験場となった渋谷の街で「探偵」として活躍します。
一応、こういうのもあります。「クウデタア」。大江の「セブンティーン」の事件をモチーフに60年安保直前の17歳の少年たちと大江健三郎も三島由紀夫も深沢七郎も江藤淳も石原慎太郎も庄司薫も登場する群像劇です。
「酒呑童子」ピンチになると謎の3爺さんが現れ秘密のアイテムをくれる。本当にゲームみたいな展開です。いや、RPGゲームの方がキャンベルの単一神話論をゲーム黎明期に使っているのだから正確には逆ですね。酒呑童子絵巻、まんま、単一神話論のお手本みたいな構造でした。
原爆が落ちなかった東京を舞台に描く時間ミステリー。終わらない昭和64年の新宿3丁目に突然現れたロラン・バルト。生きていて死んでいると嘯くその真意は。バルト殺人事件編、いよいよ佳境。ウェブで読めます。
https://t.co/EV8UINiB6s
やっと完成した「酒呑童子絵巻」まんが訳、通して読んだらちゃんとファンタジーの物語構造になっているんだなあ。冒険への召命やゲートキーパーのいるところを超えたり。普通に面白い。クライマックスは結構、派手。来週火曜、京都の某小学校5年生限定先行公開。ちびっこに受けそうで嬉しい。
中国のウェブまんが家にとって紙の本を出すのは「アニメ化」や「ノベライズ」に近い作品のトランスメディア(形式の変換)のような気がする。浅野が自分でその「変換」をやってる様子をこのところずっと見せてもらっている。トリミング、コマとコマの間の幅、「文法」が全然違う。ほんと手探り。