なお、単行本で素敵な読み物が埋めたスペースは、雑誌だと身長を伸ばす体操がものすごく人気だという胡散臭い広告です。
蕪木彩子「美女のはらわた」満点のタイトル。そして頁をめくれば溢れ出すおびただしい内臓は決して名前負けしていません。内臓が見たければこれを読めとお薦めしたい一冊。美しい女のはらわたを全て手に入れようとする狂った海賊王みたいな奴も出てきます。 #ホラー漫画
夢弥「裏京都」
京都で倫理に反する不届き者へは京都人の「おもてな死」が炸裂します。
研ぎ澄まされた京都殺法で毎回悪人がボロクソに惨殺されるのですが、絵がいいですね。ホラー漫画は絵が怖くなくちゃならん。
今後どのように話が展開していくか楽しみ。
#ホラー漫画
清野とおる「ゾクッ東京怪奇酒」
怪奇度は薄目なので恐怖を求めると肩透かしを食らうが、作者が足で稼いだ現代怪談には妙な生々しさがあり面白い。世の中には怪奇現象に遭遇した人がこんなにもいるのかと驚いた。俺も明確な答えのない理解不能な現象にみまわれたい。
#ホラー漫画
的野アンジ「僕が死ぬだけの百物語」最新話も最高。「第九夜 あの世」で精神的な、「第十夜 蝸牛」ではビジュアル的な恐怖が読者を震え上がらせる。やはりホラーは短編に限るわ。全く無駄のない起承転結ならぬ起承転死がホラーとの相性抜群。毎回毎回多様で本当に面白い。
#ホラー漫画
古賀新一先生のカラー頁に加え、先生の実体験怪奇談が三作も載っており、どれも抜群に面白い。実話系と創作の中間を漂う混沌とした怪談がこれ程面白いとは驚き。戦後直後という時代もいい。古賀先生は凄まじい体験をしてきたんだな。
サムケは本当に凄い雑誌で、団地ともおホラーが読めてしまう。ちゃんと人が死ぬサイコホラーと団地ともおのギャップにより恐怖の効果大。これは当時読んで興奮したなぁ。今でこそ単行本で読めるが、雨がっぱ少女群「ペット」も大傑作なんよ。