#好きな死亡シーン
『うしおととら』の秋葉流、感傷というか、情緒を揺さぶられる最期が良いっスよね。
90年代少女漫画の大家CLAMPは様々なイケメンキャラクターを描いてきた。
その中でも最も強烈な後味を残した美形悪役が『東京BABYLON』に登場する桜塚星史郎だ。
物語の程において主人公、皇昴流とは敵対する関係では無いが、妖しさのフラグを回収した終盤、その虚無的とも言える冷酷さを露にする。
『ヘルシング』の作者、平野耕太もまた、少年に対するフェチズムが垣間見える漫画家だ。
作中に登場する少年形態ウォルターのヒップラインや腰付きの線画描写には、性癖を拗らせし者の所業を強く感じる事が出来る。
井上和郎による少年サンデーの読み切り漫画『葵DESTRUCTION!』に登場するショタキャラ・鮫島葵(38)も衝撃的だった。
強面の息子が実の父親に欲情しかけるという、同性愛と近親相姦ぽい倒錯性愛の二段構えをテーマにしている。
こういう漫画が少年誌で掲載される日本は、とても幸せな国だなぁと思う。
まだ最期は迎えてはないが、近年稀に見る邪悪な狡猾さを見せた『ゴールデンカムイ』の鶴見中尉は、この手の描写で最も優れた幕引きをしてくれそうな悪役の筆頭だろう。
様々な曲者が登場する作中人物の中でも物語を牽引するパワーがダントツで強い存在であり、見る者をその魅力で惹き付ける引力も凄い
『バンパイヤ』の主人公、トッペイを世界征服の野望の為に利用しようとする悪役として登場したロックは物語の中心的存在だ。
天才的頭脳で人を騙す事にも長けていて、変装術も得意とする。
主に女装が多いのは、自身のルックスからなる美貌を効率的に活用しているからに過ぎない。
アメリカでは比較的最近の悪役表現だが、日本のアニメや漫画ではそう珍しくは無い常套手段だ。
勧善懲悪で悪人の見た目が分かりやすいデフォルメをした『ONE PIECE』でも、たまにこういった観客を騙すタイプの悪役達が登場する。
日本人からしたら、最早このパターンはお馴染みであろう。
今ではちょっと入手困難な忠津陽子の漫画『ハロー!王子さま』
同時期のキャンディ・キャンディや、はいからさんが通るに比べると女性キャラの斜め角度の頬がふっくら丸い曲線で描かれていて、今見ても可愛いと思える
男性ウケする美少女絵デフォルメの兆候があり、初期の高橋留美子のバランスにも近い
『ドラゴンボール』の中で最もカタルシスを感じさせるトドメの演出は、セルとの決着シーンであろう。
悟空と悟飯が力を合わせて放つ親子かめはめ波は、従来の少年漫画らしい勢いによる"熱さ"と悪役を吹き飛ばし消し去るという定番イメージをも植え付けた。
アニメ版の場合、"男でありたい女性"というトランスジェンダーの要素が窺えるはるかだが、漫画版では男でも女でもあるという雌雄同体の様な設定だ。
服装も男装女装を自由気ままに使い分け、拘りを持たないジェンダーフリーなスタイルと言える。
ある意味"理想の美少年像"にも近い存在かもしれない。
『るろうに剣心』の志々雄真実は、これ迄に無い程に悪の美学を突き詰めたキャラクターだ
作者の入れ込み具合をとても強く感じさせる悪役であり、その結末は主役によって打ち倒されない時間制限による"自滅"という形で幕を閉じる
あの世での勝ち気な描写にも、格落ちを一切見せない一貫した拘りがあった