山岸涼子と同じくビアズリーの"線"に影響を受けた漫画家に魔夜峰央がいる
代表作『パタリロ!』は少年愛の耽美な世界観をコミカルでギャグタッチなものに変え、受け入れやすい需要の幅を広げた重要な位置にある作品だ。
美少年キラーことバンコランとその愛人マライヒは、お馴染みの人気カップルである
#後でいいヤツになるとはとても思えなかったキャラ
悪逆非道な登場で強いインパクトを残した『からくりサーカス』のパンタローネ。
敗北後からは一転、枯れた性格となり穏やかな表情を見せる描写が印象深い。
しかし子供の生首でお手玉をした、ドットーレは赦されなかった。
パトレイバーと云えばOVA版にTV版、劇場版と様々なメディア展開がされたが、その中で最も安定したクオリティであったのが、ゆうきまさみによる漫画版だ
悪役の内海課長は一見すると人好きのする、悪人とは思えない人物造型である
見る者を惹き付ける好感さとは裏腹に、最期は実にシビアなものとなった
旧作アニメには登場せず、原作版では超重要キャラだった、セーラーコスモスがとうとうCrystalで登場。
今更言ってもどうにもならない事なんだけど、Crystal版のセーラームーン役は三石琴乃じゃない声優にして、その三石琴乃がコスモス役で出てきたらファンとして物凄くテンションが上がったと思う。
中性的な外見を持つ昴流からすれば、星史郎というキャラクターは包容力のある王子様の様な存在だ。
献身的なアプローチを受けて昴流は段々と星史郎に惹かれていくが、星史郎にとって昴流との関係や思い出は、自身が他者に対して執着感情を抱くかを試す為の過程実験でしかなかった。
鬼という名の悪役達の死を描いた『鬼滅の刃』だが、やはり突出した出来なのが鬼舞辻無惨の最期だろう。
討ち倒された後に炭治郎の体に巣食い精神世界の場で尚も足掻くその様は、まるで主役と悪役による片想いのラブロマンス劇の様だ
一枚絵としても完成度の高い場面であり、嫉妬を覚える程に出来が良い
月刊アフタヌーンで連載されていた植芝理一の漫画『ディスコミュニケーション』は、登場人物達の様々な偏愛やフェチズムを倒錯感満載で描いたアヴァンギャルドな作品だ。
"少年愛"を基礎としたキャラクターも何人か登場し、それらは強い拘りの元に描写される。
60年代から活躍した西谷祥子の代表作『マリイ・ルウ』等では、ヒロインの初恋の相手は歳上で憧れの対象でもある男性だ。
だが失恋の経験を通して、身近な同年代の男性に本当の愛を見出だし共に成長しながら育んで行くという帰結は、少女漫画の恋愛観での一つの方向性、新たなフォーマットとなる。
その後の桜は作者による同人誌や、小野敏洋から上連雀三平名義で対象年齢がちょっぴり上がった漫画などで大活躍する事になる。
そしてコロコロアニキで『バーコードファイター』は四半世紀ぶりの復活を果たし、世界中のファンは色々な意味で涙した。