最後にクラピカの名言の「鎖」を「さくら」に改変すると俺にピッタリなのでそれで締めよう。
『まず、さくらを具現化しようと決めてからはイメージ修業だな。
最初は実際のさくらを一日中いじくってたな。とにかく四六時中だよ。
目をつぶって触感を確認したり、何百何千枚とさくらを写生したり』
この回ではしずかの本当の優しさと芯の強さが描かれている。この回で最も重要なのは「このコマ」なのである。
「STAND BY ME」はどうか。
この映画の該当シーンでは、虫スカンの臭気に耐えるシーンで感動BGMが流されている。これが個人的には「全く違う」
そもそもこのシーンはそんなに重要ではない。
「あなた弱虫よ!!先生にしかられたくらいで……。」
ここで泣き出す。しかし、涙を浮かべつつも身振り手振りと「……。」から、叱咤が続いたことがわかる。
「泣きながら叱り続けた」のである。
ここでは「泣く」のは本分ではない。「叱る」ことだ。
では、なぜここで「しずかが泣く」のか?
しずかは嫌悪感に耐えながらのび太の元に辿り着き介抱する。そして心底ほっとし、のび太の軽口で我に帰り、怒り出す。
「あたりまえでしょ!!お友だちだもの!!」
のび太の珍しい表情にも注目したい。
それは「しずかだけがのび太の異変に気付き、見捨てなかった」ということを強調するためである。
話の発端部に「のび太の将来の嫁」ということが挿入されているのもポイントだ。
つまりこの回では、のび太の異変に気付かない周囲や、ドラえもんや親でさえ見捨てるという描写と対比し、「のび太としずかだけの特別な繋がり」が描かれているのである。
原作では「のび太を叱るところ」で涙している。一方SBMでは言い終わった後に「のび太さんのバカ…バカ…!」と言って泣き出してしまう。
「しずちゃんさようなら」は、そんなしずかのエピソードのなかでも屈指の名回である。他にもしずかの懐の深さを描くエピソードはあるが、この回で更にしずかの造型が深みを増したと言ってもいい。
ピンチになった所にテーマ曲と共に仲間の救援、歴代のジェダイの「立て!」で復活といい、もはやジャパニーズ・アニメもビックリのベタベタ展開。
「お前らロードオブザリングもエンドゲームも好きだろう?」というJJの声が聴こえてくるようだった。おまけに元気玉もアリとは。
改めて見ると上映時間100分未満(97分)のテンポの良さも素晴らしい。この辺りも若おかみとダブる
ポンポさんもこれには満足だろう。若おかみは絶賛してたようだけど、肉子ちゃんはまだ見てないのかな。