後半は忠臣蔵のパロディ。
ナナがどんどん増殖していく展開はドラえもんの「バイバイン」等の類型とも言える。グリム童話の「おいしいおかゆ」という話のように、何かがどんどん増殖していくという物語は古今東西世界中にあるらしい。
ちなみにローゼンメイデンというとどのドールが好きかという話に必ずなるけど私は圧倒に真紅です。
私はどのキャラ派議論になるものは大抵作者が作品のなかで一番推し出しているキャラになる
一時期は不人気だとか言われたけど、ローゼンメイデンという作品はやはり真紅を一番魅力的に描いてると思う
再会したケイと甲斐の会話から察するに金田はかなり手の早いヤツで、気のない女にはすぐ手を出してたらしい。逆に惚れた女にはすぐに手を出さない性格らしいということがわかる。
それがあの「キスシーン」に繋がるわけですよ。
この技術を使った秀作はてんコミ16巻の「ウルトラよろい」でしょうか。
両者が勘違い(不一致)をして最終的に奇跡的に利害が一致してしまう(解決)という、二重構造の話です。
落語や童話等に類似した話がありそうですね。元々「裸の王様」ですし。
最後に「ドラえもんのテンポ感」について。
これも一定のパターンがあります。
まず「前の場面のやり取りと地続き的な形でそのまま場面転換する」
これは最も見られる表現じゃないでしょうか。
【複数系列の反復】
先に反復が少し出てしまいましたが、これもベルクソンの主要理論の一つ。
別々の系列の出来事が繰り返されることによる滑稽さ。
F先生が特に使われていた手法じゃないでしょうか。
【墓穴を掘る】
これもよくある手法。自ら喋っているうちに墓穴を掘ってしまう滑稽さ。ドラえもんではあまり見られない?
これは「うつけ者の特徴」としてよく使われる手法で、B型H系の主人公の山田はこの手の発言が非常に多いです。
これも「他人事」
パパの視点(発言)から始まって、やる気のないのび太の視点に移っている。「おこった」という非常に客観的で他人事な感想が笑える。