アシュラのすぐ後にもう一つ発禁にされた作品が少年マガジンにあった。真崎守「錆びついた命」アシュラは残酷描写でやられたが、こちらは(思想)。この作品は三作の短編で構成されているが指定されたのは二作目しかし作者はこれは別件逮捕で本当は一、三作を指定したかったのだろうと言っていた。
山上たつひこ 回転。少年マガジン史上最も尖っていたのはアシュラと光る風。これは光る風終了後に発表された短編。みなさん、これが少年マガジンに掲載されていたのですよ!!なんて表現の自由が許された凄い時代。
アイアンマッスル園田光慶。
貸本劇画を代表する革命的傑作永井豪や大友克洋他、数多くのクリエーターに影響を与えた。園田光慶は初期の頃の巨人の星を数十ページ執筆しているのはあまり知られていない。
67~71年頃の少年漫画雑誌は凄かった。娯楽と前衛が渾然一体となって普通の日常に入り込んでいた。その象徴的な作品が、アシュラ。発禁にされた問題作。ただしちゃんと最後まで読めば決してキワモノなどではない真面目でこれこそ本当の意味で泣ける感動作品であると断言しておく。
岡田史子の時代にライバル的な存在だったのが つりたくにこ。水木しげる先生のアシスタントをした事もあり、ドラマ ゲゲゲの女房で南明奈さんが演じたのが、つりたさんでは?と話題になった。不治の病に犯され若くして亡くなった。私の調べではイメージマンガを描いた先駆者であり孤高の才人である