『奇(あやこ)子』読了。家父長制が残る地方の旧家を舞台に男達はそれぞれの欲望を実現しようとする。所謂「田舎」のまとわりつくような空気感が伝わってきてなんとも言えない気分になる。そこに戦後の有名な事件が絡み合って物語は進む。ラストは少々唖然としたが手塚治虫はやはり凄い。
「アジア女性基金」、公的機関が公費を投じてるのに政府が「国家補償」であることを強調したくないが為に「民間」と言っていたことがこじれた一因であることや「朝生」の弊害などメディアの使う言葉や言論の大切さが書かれている。政府の用語をそのまま使わずメディアの見識で言葉を選ぶべきと。
ブロッキングに関する有識者会議、結局結論は出なかったそう。「有識者会議のお墨付きを得て、法整備へと「検討を加速」(菅官房長官)するというシナリオを描いた」…有識者会議の結果が政府の思惑通りにならなかったのって珍しいんじゃないの?