安部慎一『僕はサラ金の星です!』
内省的な私漫画の作家だったのであるが、この漫画を描く頃には相当に荒んでいたようで、この表題の漫画は慕ってきた女子高生を兄貴分にレイプさせ、スケとやってるヒマはないというストーリー。
絵も荒んでいて、厭世的だったんだろうなぁ。
最後は築き上げた友情山脈をうっちゃって、単身ブラジルに渡るんですけど。
梶原一騎の不器用さとか一途さとか色々と垣間見えてくるようなのでした。
あと福原秀美は、後のポルノ作品より、レイプ(を想起させる)シーンが生々しかったです。
こんな奴いねー、と作画の福原秀美が苦言を呈したのも無理はない。ついこないだまで番長をやってたような、まだ少年といってもおかしくない歳だしの。
それで梶原一騎の不興を買い、学園ポルノ漫画で再起するまで干されてしまうわけだが。
王子さまの轟二郎、じゃなかった豪次郎は歌とギターが得意で。
『朝日のあたる家』。ちあきなおみのバージョンだと『朝日楼』。
まぁ歌詞は違うっぽいけど。
あれは女郎屋の歌だもんな。