辰巳ヨシヒロについて片岡義男が寄稿していて意外だったのだが。
片岡義男というと、洋楽の邦題と同じタイトル+洒落た写真の角川文庫の印象が強い。サガンのようで、乾いていて。
辰巳ヨシヒロの漫画はなぜ海外で高く評価されるのか? https://t.co/6Wkwz3fNJB
『赤瀬川原平漫画大全』
現代美術家から文筆家へと軸足を移す70年代の過渡期(ペン画の時代)に描かれた漫画作品集。
画家として「一枚モノ」の絵を描き続けてきた事で、(漫画のように)絵が動かない事に苦心していたらしい。
つげ義春の不条理漫画の代表作といえば『ねじ式』だけど、夢のような感覚は『コマツ岬の生活』『ヨシボーの犯罪』『必殺するめ固め』等の方が強い。
コラージュの過程を経ず、夢の記憶をダイレクトに作画したかのようだ。
夢をこれだけ巧く描いたのは、映画や文学に於いても比肩し得るものがないと思う
エドワード・ホッパーとつげ義春も意外だったが、作風を模索していた頃の水木しげるもアメコミの影響大でバタ臭かったというのは。
さほど意外ではないかな?
ストーリーを海外小説から借用してたんだから、当然、絵の方も大いに参考してたよね。