貸本マンガにはたいてい読者のお便りやイラストのコーナーがあり、中にはカット大会をやっているところも。
イラストが掲載されたり、カット大会で上位に入ると掲載誌や作家の原画がもらえたりしました。
賞品目当てにせっせとカットを送り、本も原画も複数ゲットしました。
叙情派で思い出した昭和の気になるマンガ家を紹介
『ヴィクトローラきこゆ』三岸せいこ ぶーけコミックス 81年 集英社
1の左と4:『夢みる星にふる雨は…』 同 82年
ふわふわと夢のような、少女マンガならではのロマンスにSFファンタジー。
追悼 楳図かずお特集・その2
少女フレンドに次々に発表された恐怖マンガは、少女マンガ界にホラー旋風を巻き起こした
『ねこ目の少女』S40年26〜29号
『ママがこわい』S40年32〜36号
(あまりの人気に)次号より『ママがこわい第二部 まだらの少女』連載開始とある
ホラーシリーズ・風間宏子特集
『暗闇の神話』87年〜93年 プリンセス連載 全9巻 秋田書店
デビューは70年(りぼん)
安定した作風で何でもこなす職人肌の作家。
90年代以降はレディースで活躍。
『暗闇の…』は第一話『うつしみ』はホラーだが、不思議な切ない恋の物語も多く心に残る。
COM関連のコミックスを2冊紹介。
『ノアとシャボン玉』矢代まさこ
『ほんのすこしの水』岡田史子
共にS53年 朝日ソノラマ
S40年代にCOMに発表された個性豊かな短編を集めた作品集。
初期の萩尾望都に影響を与えた二人だが、特に矢代まさこが多くの作家に影響を与えた事は再評価されてほしい。(敬称略)
マーガレット黄金期の作家達
菊川近子特集(一部再掲)
『ブルージーンのあいつ』72年 週マ連載
3:カレンダーイラスト(週マ75/77)
4:講談社漫画文庫 02年
デビューは71年
華やかな絵柄を生かしポップなラブコメやドラマを得意としたが『赤い爪あと』(79年 週マ連載)のヒットのあとホラー作家に転身?
O・ヘンリーの『賢者の贈り物』(若く貧しい夫婦とクリスマスプレゼントの話)を水野英子は2度マンガにしています。
1:左『星のファンタジー』68年 朝日ソノラマ
『トゥォネラの白鳥』や『ある星の夜の物語』等を収めた短編集
右『愛の贈りもの』描き下ろしO・ヘンリー短編集 78年 ユニコン出版
水野英子特集その3
『白いトロイカ』(65年 週マ連載) 02年 講談社漫画文庫
帝政ロシアを舞台に描く一大ロマン。
少女誌初の本格史劇。
クライマックスのクーデター(皇帝暗殺)は1801年。
ドラマも引き込まれるが、何よりヒロインが可愛い❤️
巻末のマンガ家によるファンアートを集めてみました。
切り抜きシリーズ
70年代の気になる…
週刊マーガレットのパワー派といえば志賀公江!
スポーツもの(代表作『スマッシュを決めろ』)からSFまで幅広くこなすストーリーテラー。
後にレディースでも活躍。
12月にぴったりの自作を紹介
『12月のエルメイン』75年 なかよし12月号 講談社
珍しく普通の青春もの(病もの?)
タイトルが先に浮かび、タイトルに合う話を考えた記憶が…
作中の病気に関しては、現在は医学の進歩により完治は無理でも普通に生活を送り、天寿をまっとうする事も可能です
お宝紹介・友ツテ
『スーパーミミ子』鈴木光明
小学三年生 S35年 10月号付録 小学館
小3の頃リアルタイムで読んでいた。
せっせと似顔絵を描いて送ったが一度も載る事はなかった。
すごく可愛く描けてた筈なのに、なぜ載らないんだろうと当時は本気で不思議に思っていた。
『ひまわり咲いた』がどうギリギリかというと……
76年に花ゆめコミックスで再刊されているけれど、今はもう無理でしょう。
『ラグリマ』と並ぶ初期の名作なのに、本当に残念です。