昭和の気になる少年マンガを紹介
『おろち』楳図かずお 全6巻 69~70年 秋田書店(少年サンデー連載)
恐怖漫画のパイオニア、鬼才楳図氏の渾身のサイコホラー。
美しい姉妹にふりかかる恐ろしい運命を描いた第一話は衝撃だった。
『血』最終話でも別の姉妹の惨劇が語られる。
スタイリッシュなSFファンタジーホラー(?)
じわじわと異界が侵食してくる恐怖がたっぷり味わえます。
『空白の悲鳴』道原かつみ 95年 徳間書店
初出は『ホラーハウス』87年〜88年 大陸書房
特集・呪いのシリーズその2
1·2:総集編第5集 95年
カラーページの試し刷りだけ出てきた。
輪廻は好きな話だったな… と懐かしく思い出す。
3:『呪いのシリーズ③輪廻-エンドレス-』92年 朝日ソノラマ
右は香港の東立(トンリー)出版発行の中国語版 94年
4:中国語で話すカイたち
〜明日に続く〜
西谷祥子特集その3
『学生たちの道』75年 朝日ソノラマ(67年〜68年 週マ連載)
19世紀、スイスの名門男子校に入学したアルバートを軸に、さまざまな出会いと別れを得て成長していく若人達を描く。
当時としては珍しい少年を主人公にした長編(水野英子さんの『ファイヤー』は69年〜71年)
高校時代の習作を紹介
そね印同人誌『手錠はおどる/デビューの頃』より
『人形の涙』68年(高二)
初めて読み手とかわいいを意識!
『われら下宿生』69年(高三の春)初めてのラブコメ
『ケンとわたし』 〃 (高三の秋)だいぶラブコメらしくなってきた
昭和の気になる作家紹介・もりたじゅん特集
デビューは68年
第1回りぼん新人漫画賞受賞トリオの1人(一条ゆかり・弓月光)
平面的、人形的だった少女マンガに立体(生身の肉体)をぶち込んでくれた。
『キャー! 先生』71年 集英社(初出70年 りぼん連載)
本宮ひろ志と結婚後に一時引退。
70年代の気になる作品を紹介。
伸びやかな絵と癖のない明るい作風で活躍した阿部律子(敬称略)
『末っ子台風』71年 週フレ
『見えない糸』(なかよし70年)はデビュー後すぐの短編だが、これが身も蓋もない運命論の話で読後全然爽やかではない。
彼女にしては珍しい作品。
でもこのテーマ私は好きだ。
今発売中の『ほんとうに怖い童話』(2月号 ぶんか社)に曽祢の旧作『革命と断頭台』が再録されています。
マラーを暗殺し、暗殺の天使と謳われたシャルロットコルデー。
彼女の危うい魅力が少しでも伝わればいいのですが…
切り抜きシリーズ
懐かしい2色カラーを紹介します。
『白いトロイカ』水野英子 週刊マーガレット S39年〜S40年
これはS41年の別マの総集編。
少し痛んでいるのが惜しい… それだけ当時、何度も読み返したって事。
コミックスが出たのは何年か経ってからだった。
明日に続く。