水野英子特集その2
『星のファンタジー』(再掲) 68年 朝日ソノラマ
水野さんの作品の中で、どうしても紹介しておきたい一冊です。
『トゥオネラの白鳥』や『みかげ石』等初期の珠玉の短編を集めた作品集。
中でも『カーニバル!』(63年 なかよし増刊)が素晴らしい。
4枚目の右はネタバレ注意。
昭和の気になる作家を紹介
『雪花』村野守美 COM 72年? 虫プロ (初出 71年 漫画ストーリー 双葉社)
旅の僧と楽しげに語らう妻にイライラし夫はつい弓を僧に向ける
妻はあわてて僧を庇う…
男と女の究極の悲劇を小汚いおっさんとおばさんでやる作者のセンスに当時の私は衝撃を受けた
なかよし時代の自作紹介
『悪魔の十三夜』なかよしデラックス S61年連載
(コミックスは平成5年のハロウィン版)
本格ゴシックホラーを目指した作品です。
3の右下:妹に“不審者描くの上手いね”と言われた脱獄囚サム
4:原画
『手製の世界人名辞典もどき』
これも高校時代の労作。
英名と独名は辞書から書き写したのでほぼ正確だが、国によってはかなり雑でいい加減、でも参考にはなる。
4枚目は北欧伝説編、プロになって後から足した部分。
昭和の切り抜きを紹介
夏休み恐怖まんがシリーズ
『オスカー家の悲劇』里中満智子 69年 少女フレンド
姉になり代わり全てを手に入れたつもりだったが⋯
双子の入れ替わりはケストナーの『2人のロッテ』あたりが元か?
少女マンガの、特にラブコメでは定番ネタだった
叙情派の新鋭の初コミックスを紹介
『夢みるセブンティーン』神坂智子 76年 白泉社
『はだしになった少女』(初出 75年 『花とゆめ』21号)
思春期のヒロイン達のちょっと危うい雰囲気が
とても魅力的♡
作者のデビューは73年 週コミ
昭和の気になる一冊を紹介
『ノンノンプラス3』あべりつこ 76年 若木書房
デビューは70年、ちばてつやプロダクションの出身。
なかよしや別フレに発表した作品集。
誠実で爽やかな作風のフレンドの期待の星だったが
程なくマーガレットに移籍してしまった。
未整理の切り抜きから(詳細不明多し)
『冬の花』龍樹諒(原作/神保史郎) プリンセス増刊
『気ままな旅人』石本華子 別フレ?
3の右『紅物語』横山文代 77年 週刊マーガレット
3の左『パリのつむじ風』菊川近子 74年 週マ
4の右『幸福なパパたち』本山礼子 別コミ?
発掘したホラー誌を紹介
『恐怖城』ミステリーボニータ増刊 2000年 秋田書店
様々なタイプの恐怖が味わえる豪華なアンソロジー。
『悪魔の人形』曽祢まさこ
『巴の面』手塚治虫/『花色移し』波津彬子
『金輪』ささやななえこ
ささやさんの肌にまといつくような恐怖は後を引く。
水野英子の後継者達・津雲むつみ特集
デビューは67年(高1)
初期の作品は水野英子の影響がみられる。
『きょうの子守り唄』72年 集英社(69年 セブンティーン)
3:同時収録『ガラスの婚約指輪』(70年 セブンティーン)
4:『MoonlightFlowers』91年 集英社(90年 YOU)