70年代の気になる作品を紹介。
『ティンカー・ベル』山岸凉子 デラックスマーガレット 73年秋の号
山岸さんにしては珍しく(少しファンタジーがかった)普通の青春物。
とにかくカラーが綺麗だった。
何より、いざクライマックスという時に脱力系の絵を入れる(4の左下)度胸(センス?)が凄いと思う。
若さとパワーがあふれる一冊を紹介
『りぼん新人まんが傑作集【1 】7つぶの宝石』
一条ゆかり•編 83年 集英社
3•4『何かが彼女にとりついた?』楠桂(初出82年)
最年少の楠さんは15歳、なんとも初々しいデビュー作
新界の先輩たちの作品を少し紹介していきます。
山田美根子特集
69年 ヒロ書房でデビュー。
貸本末期の最後のスター(13冊上梓 そねは3冊所蔵)
雑誌デビューは71年(別マ)しばらくして表記が山田ミネコに。
24年組の1人。
Kコレクションから
萩尾望都 初期作品紹介(敬称略。残念ながらあまり状態は良くない……)
『妖精の子もり』1972年 別コミ
『ルルとミミ』デビュー作(69年なかよし増刊)の再掲 72年 少コミ
『モードリン』(少コミ71年)の再掲 73年 別コミ
冷めた感じが印象に残っている。
続・縦ロール特集
『白いトロイカ』(66年 水野英子)にコテで髪を巻くシーンがあった
ふと振り返れば壁に縦ロールの少女が!
『ポスター』(高橋真琴)
棚の本やファイルに気を取られて見逃していた💧
魅惑の縦ロール
髙橋真琴/内田喜美
『伯爵令嬢』細川知栄子
『呪いの黒十字』松本洋子 87年(なかよし連載) 講談社
元ネタはF・ポール・ウィルソンのホラー小説『城塞ザ・キープ』
(私は映画しか観ていない)面白いがドン暗いマニアックな話で、よくあれをここまで感動的な少女マンガにしたものだと感心してしまう。
立派なオマージュ作品だと思う。
昨日の続きです。
緑が優しい『青春はラブ・40』
『イブの息子たち』青池保子
定番の紺と赤のパワフルな2色。
『悪魔の花嫁』あしべゆうほ/池田悦子
『アンダルシア恋歌』竹宮惠子
黒が落ち着いた雰囲気の2色カラー。
続・高階良子特集
『黒とかげ』(71年なかよし)で新境地を開きホラーサスペンスに特化していく。
ミステリー系の作品を紹介。
『修学旅行殺人事件』81年 なかデラ
『交換日記殺人事件』81年 なかデラ
『マジシャン』秋田書店
81年〜95年にわたってミステリーボニータで描き続けられたシリーズ。
昭和の気になる作品を紹介
『ローマの休日』水野英子 09年 祥伝社 (初出は63年 りぼん別冊ふろく)
ヘプバーン主演の映画『ローマの休日』のコミカライズ。
アン王女がとにかくかわいい❤️
気になる縦ロールマンガを紹介
『白い鳥になった少女』萩尾望都(初出 71年 別コミ)
アンデルセンの『パンを踏んだ少女』のコミカライズ
娘の傲慢さと野心が髪型で表現されている
お姫様(憧れ)の縦ロールが、いつの間にライバルやわがままで意地悪な少女のシンボルになったのだろう?