昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（2/8）

「終戦から70年」などキリのいい時に思い出したように振り返るだけでなく、日本がこのような状況である今こそ振り返る必要がある気がしています。日本は過去から何を学んだのか、何が変わらないのか…。山田風太郎が見た昭和20年から見えてくる物があるはずです。『#風太郎不戦日記 』2巻まで発売中。

【76年前の11月3日】「とにかく二人（風太郎、高須さん）とも蒲団がないのだから大変である。どうして夜寝ているかというと、二人の所持している現在ありったけの衣類を総動員するのだが、それはそれは珍妙なものである」 #不戦日記 #山田風太郎 #勝田文

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（6/8）

【75年前の6月18日】「（長野県）飯田の町。昔は桃源郷にひとしかりしも、今は疎開者罹災者溢れ、決して楽にあらず。食物の配給は東京よりかえって悪いくらいなり。宿舎は以前疎開児童のいたる旅館、青年訓練所、あるいは倉庫（！）」飯田へ疎開が始まる直前の日記です。#風太郎不戦日記 #勝田文

【77年前の8月15日】 長野県 #飯田 へ学校ごと疎開をしていた #山田風太郎 青年。 8月15日は朝からザワザワしていた様子。 （『風太郎不戦日記』２巻収録） 生誕100年を迎えた山田風太郎。当時は23歳の医学生。 彼の視点で見る「敗戦」、ぜひ読んでみてください。 https://t.co/vGg2LPUff6 #勝田文

【75年前の5月31日】「宿は十時に全部消燈。十一時ごろ真っ暗な風呂場に入る。どこかの部屋で、酒を飲んで騒いでいる声がする。酔っぱらってくだをまいている女の声も聞える。声からして、東京を焼け出されて来た一団らしいが、子供達が疎開している場所であることをわきまえないか」その通りです…。

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（7/8）

昭和20年の山田風太郎が見た、12月の風景（兵庫県八鹿）。 #不戦日記 #山田風太郎 #勝田文 #モーニング 「風太郎不戦日記 | 第一話」 https://t.co/cLckrD93Bl

今日はいい風呂の日…。 昭和20年の銭湯は⁉︎ #風太郎不戦日記 #不戦日記 #山田風太郎 #勝田文 #モーニング

【76年前の12月5日】「皇族だからといって一般人を超える叡智や剛毅を具えているとは限らない。それは知っている。しかし、ともあれ僕はこれから先、自分の思想がどう変るか分らないが、今や天皇制そのものに対しても、はじめて痛切深刻な懐疑が胸中に立ちはじめたことをここに白状する」#不戦日記

【76年前の12月28日】「夜の炉端に近所の百姓ら集まり、ただ天皇を憂うる声のみ。（中略）天皇信仰の鉄壁はげに農村にあり。されど、ああ、これら農民の信仰は盲信との区別なし。それゆえに強く、それゆえに弱し。それゆえに恐るべく、それゆえに恐るるに足らざるなり」 #不戦日記 #山田風太郎