昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（3/8）

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（2/8）

【お知らせ】 モーニング32号（7月8日発売）には、24号で掲載した若き日の山田青年の白黒写真をカラー化したものを掲載します。ということは、おのずとカラーページでの発表となりますので、最終回ともどもどうぞご期待ください。 #不戦日記 #山田風太郎 #勝田文 #渡邉英徳

『#風太郎不戦日記 』にも協力を頂いている兵庫県養父市の山田風太郎記念館。現在、緊急事態宣言に伴い休館中ですが、宣言が明けて夏のいい季節になったら、風太郎先生没後20年の年ですので、皆さんに足を運んで頂きたいです。そして『風太郎不戦日記』は連載佳境、あと1回です。ご期待下さい！

【75年前の今日】5月10日の日記「正午B29二機来。新宿上空、高い五月のコバルトを白き尾ひき、人魂のごとく東へ飛ぶ。二十世紀の幽霊」毎日のように空にB29を見ていると「異常」だったはずのものが「日常」に変わっていくわけで…怖いものです。#風太郎不戦日記 #山田風太郎 #勝田文 #戦中派不戦日記

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（5/8）

昭和20年を医学生として過ごした（のちの大作家）山田風太郎の青春（4/8）

【年始にあたり】（1／2） あけましておめでとうございます。敗戦から78年目の正月です。 昨年は新たな戦争が起きてしまいました。 風太郎先生がご存命だったら、どういう日記をつけたでしょうか。 今年はどういう年になるのか、『#風太郎不戦日記 』を読みながら、 考えるのもいいかと思います→

【75年前の7月20日】「自分は日本を愛する─しかし迷信は絶対に信じない。戦争が二、三年であったらこういう疑いは心に起らなかったであろう。暴風のような熱狂の中に終ったであろう。戦争も九年目くらいになるといかなる人間も心胸一編の戦争哲学が心に編まれざるを得ない」#風太郎不戦日記 #勝田文

【75年前の6月7日】「向いの青山の頂上に霧が白じろと漂って、けぶる雨、冷たい暗い光をはなつ但馬の風物。ずっと昔の『新潮』に中村武羅夫氏が、晴れた日の山陰の豊かな風景を絶讃し、山陰という名でだいぶ損をしていると書いていたような記憶があるが、見当ちがいだ。自分は実に適当な名前だと思う」

【75年前の今日】4月7日の日記「外に出てみるに、西の方をこれら（米機）十機ないし二十機の編隊組みて北へ飛ぶ。或いは幻の如く白きものあり、銀色燦爛と輝いて飛ぶ編隊あり。敵ながら実に堂々として壮麗無比の姿なり。B29一機翼舞わして、撃墜されたるを見き」美しいものはいつだって美しいわけで。

【75年前の今日】3月31日の日記「午前八時、命のごとく淀橋区役所前に集合せしところ、区役所の手違いのため、なすべき仕事分からず。明後日より開始すのこと。なお、区役所の事務を始むるが午前八時半なるため、みなの来るも八時半でよろしとのこと。お役所仕事のだらしなさを第一日より喰わさる」