「よーく考えて見るってぇと、自負心とひがみは背中合わせですな。同じ一つのことでも「人がどう思うだろうか……」とそればかり考えてるってぇと、ひがみっぽくなったり、その反対の自慢をしたりすることんなります。」(安野光雅『空想亭の苦労咄 「自伝」のようなもの』ちくま文庫、P103)
「家茂は十三歳で将軍となり、二十一歳で短い生涯を閉じるが、その在職八年の間、三度の上洛(最後は長州征伐途上)を敢行し、熾烈な国内政治の中心に身をおいた。当時の言葉を用いれば、まさに「国事」に奔走した最初の将軍なのである。」(久住真也『幕末の将軍』吉川弘文館、P7)
「ジブリ美術館は、井の頭公園という東京都が管理する公園の中にある。通常であれば、公的な土地に民間の建物を建てることはできない。そのため、建物の「負担附き寄附」を行うという方法をとることで三鷹市の施設になった、少し特殊な経緯がある。」(『マンガミュージアムへ行こう』岩波書店、P144)
「土用の丑の日」に読みたい本といえば、徹底して「うなぎ」だけを食していくグルメ漫画・ラズウェル細木『う』(全四巻、講談社)。「うなぎ」を食すときのこだわり(タレ、山椒、酒など)や鰻料理屋レポートなど、とことん「うなぎ」を味わい尽くせる一冊です。(画像右は、第1巻のP6)
「だいたいボクはオジサンの
「昔はやったもんだよ」
みたいなのがキライで
昔の
こととか
訊かれても
「アレは、当時は誰でも…」
みたいに流してた」
(安彦良和・斉藤光政『原点 THE ORIGIN』岩波書店、P5)