刺激的な言語学本を発見。
『新敬語「マジヤバイっす」』は、若者ことばとされる「ないっす」などの「っす」言葉に注目し、その言葉づかいに「ス体」と名付け分析した一冊。本書では、最も古い「ス体」として、1954年10月12日の『朝日新聞』掲載の『サザエさん』をあげている(P12)。
#サザエさん
「駅の本字は「驛」であるが、本来この字にはまず早馬の意味があった。鉄道や自動車が発達する以前は、馬が最も速い交通機関であったから、緊急通信には早馬を走らせたもので、古代には「馳駅」(早馬を走らせる)とか「駅使」(早馬に乗った使)という言い方がされている。」(木下良『道と駅』P11)
「ターミナル駅から一駅のエリアは、ユニークな店ができるなど個性をもつまちとして発展しやすいということで「一つ目小町」と呼ばれる時代があった。東京圏では代官山など、大阪圏では大阪駅(JR)の隣の福島駅や天満駅界隈がその例である。」(伊丹康二・文、『鉄道と郊外』鹿島出版会、P152)
8月11日は、作家・吉川英治の誕生日。
「古人を観るのは、山を観るようなものである。観る者の心ひとつで、山のありかたは千差万別する。無用にも有用にも。遠くにも、身近にも。山に対して、山を観るがごとく、時をへだてて古人を観る。興趣はつきない」(『随筆宮本武蔵/随筆私本太平記』P123)
「親が楽しそうに本を読んでいる姿、あるいは真剣に本に没頭している姿を日常的に目にしていると、子どもは「本って、そんなにおもしろいのか」と本に興味をもつ可能性が高いし、本を読むというのを当たり前のことのように感じるようになる」(『読書をする子は〇〇がすごい』日本経済新聞出版、P196)
「言葉を粗末にするということは、多くはもとの感じを忘れてしまって、ただの符号のように使うことを意味するかと思いますが、それはけっして今に始まったものではなく、ずいぶん久しい前からくり返されていたようです。」(柳田国男『毎日の言葉』角川ソフィア文庫、P26)