(4/4)
「それからは、近所の子供がみんなおれの手下になったよ。おれが七つの時だ。」
(3/4)
「もはやこれまでと思ったから、腹を切ろうと思い、肌を脱いで石の上に座ったら、その脇に居た白子屋という米屋が止めて、家に送ってくれた。」
(2/4)
「この年、前町のやつと凧で大喧嘩をやった。向こうは二、三十人ばかり、おれは一人で叩き合い、打ち合ったが、結局敵わなわず、干鰯場の石の上に追い上げられた。長棹でひどく叩かれて散らし髪になったが、泣きながら脇差を抜いて切り散らした。」
#はやおき訳
勝小吉7歳。近所の子供達とケンカになって追い詰められ、切腹しようとします。
マンガ『夢酔独言』四話(1/4)
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(4/4)
勝の家に亀松が養子入りした時、養父である勝甚左衛門はすでに亡くなっており、亀松の祖母にあたるお婆様と、その孫娘にあたる信(5歳)がいました。
二人を亀松の父・男谷平蔵さんが引き取り、面倒を見たとのことです。
亀松は養子入りして勝左衛門太郎、通称勝小吉となりました。
(3/4)
「頭(かしら)が、
『年はいくつ。名は何という』
と聞いたから、
『小吉。年は当十七歳』
と答えたら、石川殿は大きな口を開けて、
『十七にしては老けておる』
と、冗談を言って笑っていた。」
#はやおき訳
(2/4)
男谷亀松は7歳の年、勝の家に養子入りします。
その時子供の髪型である芥子坊主(けしぼうず)を剃り落として、小普請支配や組頭との面談の際、17歳と自己申告しました。
男谷亀松7歳。勝の家に養子入りするため、小普請支配や組頭との面談に臨みます。7歳では幼過ぎるため、17歳という体裁をとりますが…。
マンガ『夢酔独言』(1/4)
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(3/4)
「切石で長吉の面を殴ったら、唇がぶち壊れて、血を流して泣きおった。
その時親父は、庭の垣根から様子を見ていて、侍を迎えによこした。
『人の子に傷をつけて、済むか済まぬか。己のようなやつは見過ごせない』
と言って、縁側の柱におれをくくりつけて、庭下駄で頭をぶち破られた。」
(2/4)
「その時は深川の油堀という所に居たが、庭に汐入の池があって、夏は毎日池にばかり入っていた。
八つ時には親父がお役所から帰るから、その前に池からあがり、知らん顔して遊んでいた。いつも池が濁っている訳を、親父が利平次に聞くのだが、利平は返事に困ったそうだ。」
#はやおき訳
男谷亀松(勝小吉)5歳。わがまま放題育った亀松は、イタズラばかりして過ごします。ある時、ケンカ相手にケガをさせた亀松は、父親に頭をぶち破られます。
マンガ『夢酔独言』二話(1/4)
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