勝夢酔(小吉)39歳、息子麟太郎(後の勝海舟)18歳。夢酔は茶を始め、麟太郎は座禅を始めます。
マンガ『夢酔独言』百二十六話(1/4)
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「九月になって、友達が頭(かしら)に、摂州への旅行は夢酔の楽しみで行ったのではないと、大川丈助騒動の一部始終を説明して、おれが出歩けるように訴えてくれた。
頭も、
『それは仕方ないことだ。関所を越したのはけしからんが、よく慎んだことであるし』
と、外出を許してくれた。」
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※フィクション演出です。
夢酔(勝小吉)39歳の6月・大兄の男谷彦四郎さんが亡くなります。
スイカの角切りが、氷裂模様の器に盛られています。
勝夢酔(小吉)39歳。他行留(たぎょうどめ…外出禁止)を言い渡され、ストレスを溜めます。
マンガ『夢酔独言』百二十五話(1/4)
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「かつて白井亨といふ剣術の達人があつておれもたび々々就いて教へを受け大いに裨益した事があつた。この人の剣を使ふやほとんど一種の神通力を具えて居た。その白刃を提げて立つや凛として犯すべからざる神気刀尖より迸りて向などに立つて居られなかつた。」
#勝海舟
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「それからは遊ぶが商売で、どこへでも出掛けていった。それには小遣いも要るから、道具市にも出るし、いろいろやりくりをした。
摂州へ無断でいったことが頭(かしら)に知れて、他行留を言い渡された。二月から九月の初めまで家にばかり居たが、せつないものだ。」
#はやおき訳
勝夢酔(小吉)39歳。摂州へ無断でいったことがバレて、他行留(たぎょうどめ)を言い渡されます。
一方夢酔の息子の麟太郎(後の勝海舟)は、白井亨に教えを乞います。
マンガ『夢酔独言』百二十四話(1/4)
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「六月か五月末、九州から虎の兄弟が江戸へ来た。毎日家を行き来して、世話をして江戸を見せて歩いた。
金十郎という男は、おれに頼りきりだったから、たいていおれの家で泊まっていた。
ある日、吉原へ俄(にわか)を見に行った晩、馬道町で喧嘩をして見せたら、金十郎は怖がった。」
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「それからすることがないから、毎日浅草寺やら吉原なんかの遊び所で居た。
虎(島田虎之助)が香取鹿島参詣をしろと勧めるから、四月初めに、松平内記の家中で松浦勘次というのを供に連れて、下総からあちこちを歩いた。」
#はやおき訳