勝小吉21歳。二度目の家出旅に出て、遠州へ向かいます。府中藩主の家来のフリをして、駕籠や人足を出してもらう小吉ですが…。
マンガ『夢酔独言』四十九話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
(3/4)
「『小吉は要らぬ世話を焼く。宮川のことで、伯父に大勢の前で恥をかかせおった。これからはおれが相手だ。さあ小吉、表へ出ろ』
大竹は、御紋服を着ているくせに、鉢巻に片肌脱ぎという有り様だった。それでおれの真向かいに立ってジタバタしているから、おれも言い返してやった。」
勝小吉24歳。3年座敷牢に入れられていた小吉ですが、檻を出て、就職活動を始めます。過去の悪行がたたってなかなか役をもらえない小吉ですが、にわかにまだ見ぬ息子のことが気になりだし…。
マンガ『夢酔独言』五十四話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
(3/5)
※このへんはフィクション演出です。
「柄の抜けた肥柄杓」は、親戚間での実際の小吉のあだ名です。
勝小吉28歳。息子の麟太郎が江戸城にスカウトされることになり、送り出す小吉。7歳の息子が先に出世した小吉の心中は…。
マンガ『夢酔独言』六十四話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
勝小吉30歳、息子麟太郎(後の勝海舟)9歳。犬に噛まれて重傷を負った麟太郎。麟太郎の回復を祈願して、小吉が金比羅参りをします。
マンガ『夢酔独言』七十四話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ
(4/4)
「小林は、
『ごもっとも。一言もござりませぬ』
と言いおったが、それから、おれを闇討ちにしようと付け狙うようになった。」
(3/4)
「小林が起き上がり、面を取って言った。
『侍を土足にかけて、済むか済まぬか』
おれは、
『貴公がそれを言うのかえ。初めの試合に、未熟ゆえ、指図をしてくれろと申したでないか。侍の組打ちは、勝つとこうするのだと手本を見せたのだ。言い分はあるまい』
と言い返した。」
(3/4)
「『行って狼藉者を捕らえろ』
と言うから、一目散に郡代百姓の屋敷へ飛んで行った。
大勢が出てそやつを捕えようとしたが、そやつは二尺八寸ほどの刀を真向いに構え、屋敷の門を入るやつを切りおるから手が出せぬ。役人が二、三人出て指図をしていたが、怖がってただ喚くばかりだった。」
(2/4)
「十八の年、また信州へ行った。その年は兄貴の体調が悪くって、坂城という村の見取場の検見を、おれにさせた。
村へ出向いて、一番不作の所に棹を入れたら、籾一枡二合五勺あったから、年貢を決める時、一枡六合五勺も採れるように扱ってやったら、百姓どもが喜んでいた。」
#はやおき訳
勝小吉32歳頃。地主の金の工面をして貧乏になってしまった小吉。友達が相談して、掛け捨て無尽をしてやろうとゆう話になりますが…。
マンガ『夢酔独言』八十二話(1/4)
#漫画が読めるハッシュタグ