『Portal』的な二地点間の物質転送能力を重ね掛けして自由落下を繰り返してから発射することで火器のない世界で大砲を繰り出すの、アツすぎ。
少女漫画みたいな構造かと思いきや、男性向け漫画みたいなシーンが出たりで混乱してたけど、とうとうカラーの扉絵が「ヒロインズによるカメラ目線かと思いきや奥に主人公がいる」になってて、とうとうどの立ち位置で見ればいいのかわからなくなってきた。
銀行内での派閥争いを起こして、次章以降の戦いを大きくするためのセットアップにひたすら奔走してるような巻だったけど、ときどき入る人生観や勝負哲学みたいなもののセリフのチョイスにキレがあってよかった。こういう正気で狂ってる感じが一番イケてるよ。
ギャルなのにこういう褒めのせいで若干好きになってしまうし、なんだかんだでむちむちした身体を見て視覚的なうれしさを自覚してしまうので非常に苦しい。俺、悔しいですよ、儚いロリっぽいヒロインの魅力が、むちギャル肉の暴力に負けていくこと……でも肉を見ちゃうし……「怒(ど)しこ」です……
14巻にしてまったく理由のない絶対悪としてのXの登場、それを悪意の定向進化として説明をつけるSF的センス、本当に痺れる。ここだけに絞り込んで小説のパッケージにしたら伊藤計劃とかのそれっぽいと思うんだよな……。
少年少女コンビでの異世界ファンタジー旅モノ。作中世界の異能力者の総称が「竜人」で、みんなデカい尻尾が生えてるのだが、『マッシュル』の顔の線とかブルアカのヘイローみたいな能力者の集合に統一的な視覚的特徴を与える感じがいまどきの漫画だなぁ、と思う。
在宅でエロゲのシナリオライターやってる目に光がない姉、好きなんだよなぁ(感謝)エロゲを恋愛の教科書としている妹とエロゲをつくってる姉、という対比構造をつくるのが難しそうな位置関係だけど、役割を潰し合わせることなく展開を推進するために併存させられてるの、すごい絶妙でいい。