その辺踏まえて、花の慶次のこれを思い出した。「鍛錬を越えた場所にいる強者」というとこですけど、裏を返せば強さしか拠って立つものがない孤立した存在という訳で、その強さでどうしようもない事象に直面したら死ぬしかない辺り、#フリーレン の魔族は虎の現状(絶滅危惧状態)に通じるものがある。
魔族全体の敵を倒す為の戦力集めの時ですら、
「面倒臭いから嫌」
「断ったら殺すぞ」
「しょうがないな」
が基本になってたり、魔王軍崩壊後は多くて数人程度の集団しか出てこない辺り、魔族は個人主義以前に、そもそも「社会」を構築する能力がないんじゃなかろうかという感がある。#フリーレン
「軍勢を動かせる魔族」という意味では魔王もいる訳ですけど、魔王の場合「人類と共存したい」と考えて両種族の存続すら危うくなる大戦争起こすようなズレっぷりなので、(おそらく)自分の勢力圏を増やしたいというごく普通の思考で敵(人間)と対峙できてるアウラの「普通さ」は特異ですな。#フリーレン
ここでアウラの特性として「計略も使える」と書きましたけど、アウラ編の序盤で出てきた魔族の「交渉」のこのズレっぷりと比べると、使者を立てて和平交渉をやってる時点で「ある程度は人間を理解できてる」「その上で相手の考えを逆手に取って罠を仕掛けてる」訳で、大したもんですよ。#フリーレン https://t.co/p6chs3hW7S
実際、ヒンメルが死んだ後で活動を再開してきたのも、前の戦いでの経験を踏まえてでしょうし、南の勇者相手にも生き残れたのを踏まえると、アウラは「隠れる」「逃げる」に抵抗がないんじゃなかろうか。
「勇者に負けたから勇者が死ぬまで隠れる」
とか一体どちらの無惨様ですかと。#フリーレン
実際のとこ、フリーレンのここまでの人生の流れを踏まえると、魔王倒したのもその延長線上(勇者パーティに加わる迄、ずっと隠棲&スキル上げしてた)だった訳で、その辺踏まえて誘わないことを決めた(ついでにヒンメルと旅立つように促した)南の勇者の株がまた上がる模様。#フリーレン
あと、アウラが「あっさりと負けた」ように見えるのは、フリーレンのスキルセットが対魔族の暗殺用(それも相手を油断させた上で一撃必殺を決めるタイプ)であることが理由で、逆にこれが成功しなかったら倒せてない可能性があったから、この辺はクヴァールの敗北と共通するものがある。#フリーレン https://t.co/p6chs3hW7S
実際、「ヒンメルはもういないじゃない」があるとはいえ、アウラって言動がかなり人間臭いんですよね。感情も露骨ですし、何より明確に「死にたくない」と泣きながら死んでいったのは今までアウラだけですし。「死ぬ時は命乞いしたい」とか言ってたソリテールはいざ死ぬ時はこれですし。#フリーレン
服従させる魔法
→リスクのある発動条件
気力で抵抗可能
万物を黄金に変える魔法
→ノーリスク&発動条件なし
抵抗手段なし
マハト「発動条件?そんな小難しい事を考えながら魔法を使っているのか?」
アウラ「おかしい(同じ七崩賢なのに)こんなことは許されない」
うーんこの #フリーレン
とはいえ、フリーレンがいなかったら確実にこの都市は落ちてた訳で、後々の展開も踏まえると
・七崩賢アウラ撃破
・大魔族ソリテール撃破
・ヴァイセ解放
・その他魔族や竜を多数退治
してるので、この関所の代官のムーブは人類的に功績でかすぎる。多分後世の創作で物凄く盛られるぞ。#フリーレン
実際、同じ七崩賢のマハトは、強さならアウラより全然強い訳ですが、魔王の腹心から「(魔族の未来の為に)南の勇者を倒すのに力を貸せ」と言われて、「嫌に決まってんだろ。帰れ」とか即答する社会性皆無っぷりで、これ、人類からすれば、どっちが厄介かと言えば、アウラの方じゃないのと。#フリーレン
アウラ様、割とあっさり負けたけど、実際のとこクヴァールとは別の方向で結構やばい敵で、
・魔族なのに自分で「軍勢」を用意できる
・力押し以外の計略も使える
・情報収集をして、機を見て動ける
など、何気にアウラ以外に「将」として戦えてる魔族っていないんですよね。#フリーレン