東京を代表する居酒屋「みますや」が酒無しで営業を再開している。でも午後6時で客は俺1人。以前はいつ来ても超満席。こんな状況は寂しい限り。でもみますやを独り占めできるなんてもう2度とないと思うぞ。酒は無いけど旨いツマミは沢山ある。
晩御飯を食べに老舗酒場を訪問するのも乙なものである。 
   20時過ぎで誰もいない新宿2丁目の仲通り商店会。殆ど飲食店が閉店する中、創業22年の蕎麦屋は今まで通り深夜営業を続けられるとの事。天盛りと割子そば五段を頂く。紅葉おろしの辛味が出雲そばによく合う。店主曰く「創業以来、今が1番ピンチです」
2丁目の灯が消えないよう蕎麦屋が孤軍奮闘している。 
   人気のyoutuberは再生回数を稼ぐ為に(自分の金儲けの為だけに)視聴者に耳当たりが良い事ばかり言うけど、洗脳される前に耳障りな反対意見にも目を通さないと奴らの思うツボにハマってしまう。
俺の意見は色んなツラい事を自分の体で経験して何度も失敗してドン底を味わう事が成功への近道だと思う。 
   鰻屋の店頭に積まれた養鰻篭。生きた鰻を仕入れて店で裂いている証拠だ。鰻屋が鰻を裂くのが当然だったのは遠い昔の話、今では串打ちされた鰻を仕入れる店や中国産の冷凍蒲焼を電子レンジで温めて提供する安価なうな丼屋も多い。鰻裂き包丁で鰻を捌き、串打ちして焼く技法は後世に伝承されるだろうか。 
   新橋駅前ビル1号館2階に佇むビーフン屋。創業は新橋駅前ビル完成の昭和41年よりもっと古く創業約70年との事。五目焼ビーフンと蟹玉スープビーフン、中華ちまきを頂く。新橋のサラリーマンが羨ましくなる旨さ。
来年でこのビルは取り壊しですか?と伺うと「そんな事にはならない」と聞き嬉しくなった。 
   やる気の無い無愛想な店主が新聞読みながら客待ちして客が来たらいらっしゃいも言わずに睨みつけてビール注文しても返事もしないで無言で出してラーメン半炒飯餃子を頼んだらアッと言う間に作って食べたら頗る旨くてごちそうさまと言っても返事がなくて最後まで無愛想ってのが俺にとってのラーメン屋。 
   東尾久2丁目、創業46年のラーメン屋。
後期高齢者には全く見えない元気な女店主が1人で営業。
カレーラーメンと餃子を頂く。大きな中華鍋でその都度作るカレー入りスープは絶品。
店主曰く「お店を続けていくのは大変よ、でもこんなお婆ちゃん何処も雇ってくれないでしょ。私1人食べる分はなんとかね」