「お腹が痛い」から深夜3時まで営業している弁当屋であみ焼き弁当を買った。50年くらい前からあるらしいけどこんな弁当知らなかった。両替町名物?聞いた事なかった。どうせ名物とか胡散臭い宣伝するような弁当は美味くねえだろ、と思ったら美味かった。豚肉の下のタレが染み込んだご飯が滅法美味い。 
   川越に来たのはいいが蔵造りの町並みの一番街周辺は「わざとらしいレトロ感」満載のくだらない店ばかりで浴衣を着た若いアベックがイチャイチャしやがってクソつまらねえ町だな、と思ったら新富町1丁目の路地に鄙びた団子屋を見つけた。創業70年超、夏季は餡団子の販売なし。焼団子は香ばしくて美味。 
   隅田川と荒川に挟まれた陸の孤島、宮城一丁目の老舗蕎麦屋。創業昭和27年、なんと朝6時から夜8時までの通し営業!
ざるそばとカレーライスを頂く。90歳近い歯の抜けた女将曰く「この辺は工場が多いから朝飯を食べにくる工員が多いのよ。年寄りが多いから蕎麦は柔らかいよ」
女将の笑顔に元気を貰った。 
   昭和55年放送の橋田壽賀子ドラマ「心」
神楽坂のとんかつ屋「一村」の厨房には味の素の金色缶と20キロ箱が映る。昭和の頃は味の素を否定する声はあまり聞かなかった。
いつから味の素を「科学調味料」などと批判する声が多くなったのだろう。左翼漫画「美味しんぼ」の影響も大きいとは思うが。 
   暖簾が襤褸襤褸な店に其処は彼とない魅力を感じるのはなぜだろう。大泉学園駅から徒歩25分、西大泉3丁目の交通量の多い狭い街道沿いに佇む手打ちうどん屋。昼前にも関わらず男の客ばかり来訪していた。
肉うどん小とタヌキあつもり小を頂く。小盛りにしてもらったが大盛りだった。これは食べ応えある。 
   東静岡駅(なんて昔なかったよ)から徒歩34分、大谷街道沿いに佇む創業約45年の食堂。高齢の女将とバイトらしき若い女性で切り盛りしている。静大の学生さん御用達の食堂らしく若い客もいた。あじフライ定食、刺身付で980円。月曜定休でやっと訪問できた。ご馳走さまでした。 
   市川駅北口アイアイロード端に佇む創業54年の焼き鳥屋。再開発で昔ながらの商店が殆ど無くなった市川駅前で最古参の飲食店のようだ。焼鳥、つくね、ハツ、ホルモン焼きを頂く。鮮度抜群で旨い。
「若い人向けの店ばかりになっちゃった」
80歳近い若くて優しい女将さんに街の歴史を色々と教えて頂いた。 
   京成小岩駅から徒歩6分、北小岩2丁目に佇む老舗酒場。今は昼11時から19時頃まで営業している。モツ煮込みと天ぷら盛り合わせを頂く。テレビの前では先代が鎮座して「映像の世紀」を真剣に見ていて、娘さんらしき女性に「お茶おかわり」と要求して「ちょっと待っててよ!」と怒られていた。いい酒場だ。 
   磐城壽のゴールデンスランバって何度見ても胡散臭いんだよな。最初はチャリティーの献杯酒だと思って応援したけど「3.11メモリアル酒」とか「犠牲者の魂の安寧」と高尚な言葉を並べてるのに1円も寄付しない。
「グローバルな貧困根絶」とか言ってた中田英寿のホワイトバンドと同じニオイがするんだよ。 
   勾当台公園駅徒歩3分、繁華街に佇む創業58年の焼とり屋。この日の早い時間は高齢の女将が1人で切り盛りしていた。すぐに満席の大繁盛。焼とり5本、はらみを頂く。一見客なのに優しく厳しく迎え入れてくれた。ハラミが特に美味しかった。