機械的なもの・科学的なもの(飛行機や船など)への関心は戦前の挿絵の中にも見られます。
戦後の小松崎茂などに代表されるような「空想科学」への傾倒は、少年の「非自然的なもの」への関心がある意味で普遍的なものであることを証明しています。↓
ライチを燃料とするロボットを作ります。
破壊的なリーダー・ゼラを中心に狂信的な集団となっていく少年たちの周りに自然はありません。自然から隔絶された少年たちの行く末は悲劇へとつながって行きます。
もちろん少年は自然を求めるだけではなく、↓
「自然と少年」というテーマで二人の画家の少年たちについて見てみたいと思いました。以下、展示の最後のコーナー「少年と自然ー古屋兎丸と高畠華宵の場合ー」の説明文です。
少し長いのですが、ぜひご一読いただければ嬉しいです。
そして展示室の少年たちに想いを馳せて頂ければ幸いです。↓
本日は開館日です。宇和島市歴史資料館には「華宵の部屋」という展示スペースがあります。3ヵ月ごとに当館からの作品をテーマを設定して展示。現在は第33回「花の色は移りにけりな」展です。華宵作品といにしえの雅びな世界をご堪能下さい。