本日の展覧会関連イベント・トークセッション、
予定通り開催いたします。
先ほど、南海放送ラジオにて「三鬼と三郎と華宵」の展覧会と、今日のイベントについてご紹介を頂きました。
当館館長が展覧会についてお話しさせて頂きました。
太田三郎さんの電話インタビューも流れましたよ。
(続↓)
「#三鬼と三郎と華宵」では、ちょっと変わった作品鑑賞方法を体験して頂いています。
(いつもは入れない)ガラスケースの中に入って、
間近で《三鬼と三郎と華宵》シリーズ全36点を
ご覧ください。
「ドキドキした」「緊張した」「集中できた」
など概ね好評ですよ😃
探検気分の作品鑑賞、ぜひ❗️
「#三鬼と三郎と華宵」
イメージと俳句のコラボ、こんな感じです。
菊咲かせど孤児も云ふコンニチハ(三鬼)
太田三郎撮影の写真とドッキング↓
肺おもたしばうばうとしてただに海(三鬼)
太田が選んだ華宵作品とドッキング↓
何とも言えない味わいがありますね。
当時は性的な表現に対して、(表向きには)今以上に制約があった時代です。
華宵の描いたエロティックな女性の表現は、いやらしさは全くありませんが、一瞬「えっ??」「あっ!!」となるほどインパクトがあります。
このインパクトの強さ、華宵の広告センスに改めて感じ入ります。
「中将湯」は漢方薬ではありますが、その効能が科学的であることをアピールする広告がしばしば見られます。
西洋の薬学者・科学者らしき人物が描かれ、「中将湯」が西洋医学においても良薬であると証明されたとアピールしています。
高畠華宵は「中将湯」広告の中で、
家事をする女性、子どもと遊ぶ女性、授乳をする女性、
子どもと夫との家庭円満の図、端午の節句や桃の節句など子どもを連想させるイメージを数多く描いています。
広告絵によって商品そのもののが持つイメージが市民社会に流布していく例とも言えるでしょう。
賞金も全部で300円、うち一等100円(現在の30万円ほど)で、大々的に呼びかけたようです。
懸賞には約2000点もの応募があったようですが、結果は思わしくなく、一等は該当なしという残念な結果となっています。その結果について、7月1日の広告で次のように評しています。 ↓
同じ年の大正9年4月の「中将湯」広告では、ちょっと変わったイベントが展開されました。 題して「中将湯商標模擬図案懸賞募集」です。
華宵が描いた「中将湯」の商標(中将姫のイメージ)を模した、「様々の変化のある面白い図案」(広告文より)を募集しています。↓