翌昭和24年に杉浦茂が「キリン号のたび」を描いている。これも登場型ロボット。物凄い格好になって空を飛ぶ。
「カムイ伝」の随所に登場する謎の巨人山丈も気になる。第1巻ではせいぜいジャイアント馬場程度の大男だったが、最終巻21巻で百姓一揆を応援に現れた時はゴジラ級の大巨人に。応援するなら百姓の代わりに藩の軍勢をやっつければいいのに、それはしないでただ大声を上げるだけ。
ところで「忍者武芸帳」の描写が残酷極まりないのは事実で、女忍者明美は主人公の子を身篭った臨月だった為、完全に身を隠すことが出来ずに破水した血の匂いで発見され、数名の敵忍者に胎児ごと五体バラバラに切り刻まれて殺される。作者のリミッターが完全に外れている。
「男組」の番長漫画が他と異質なところは、原作者が左翼というところにある。だから男組には左翼暴力集団の革命臭がある。ラストシーンはワルシャワ労働歌の歌詞が流れて主人公が単身、影の総理(岸信介?)暗殺に向かうところで終わる。
平田弘史先生の作画で何より関心するのは背景のパースの正確さ。このページ下段のコマ内に散乱する食膳ひとつひとつ消失点を合わせたパースに見えます。http://mavo.takekuma.jp/ipviewer2.php?id=358 …