漫画雑誌「鳩」第壱号
(黒のマガジン社)
藤本和也「安珍と弟弟子の話」:これが世間というものか…なかなかに辛い話です。炭子部山貝十「情熱のそんなバカな!」:アンダーグラウンドな商売の世界をこってりとどうぞ。
描き込みもあと2枚だ。漫画家の絵と話は不可分であって、この絵で描くこととこのネタを思いつくことは同じことだよ。ほかにどうしようもないもの。
「アックス161」特集:森口裕二画集「楽園」
今号も個性派作品粒揃いだぜ。「叔父のレザージャケット7」:ツージーQさんの絵はいつもじんわりと沁みるね。「悪魔の唄2」:高橋宏幸さんの作品は昔からけっこう好き。「わたしとイモムシ7」桃山鈴子:ガビーン的シーンの愉快な表現。
年刊誌「怪奇」第九号
後藤友香「未知との遭遇」:これこそ一般性を気にしない快感に出会える漫画だ。 ReguRegu「月彫譚」:描線を離れた物質感のある絵が魅力的。 まどの一哉「私の太陽」:基本的に昔のギャグ漫画から逃れられない様子…。
つげ忠男「忘れがたきヤツたち」第二集
主人公は少年期の作者がモデルだが、相変わらず風で肩切るアウトローたちのかっこよさ!そして高度成長へ向かう世の中の群衆たちがこれでもかと画面に溢れる。私が漫画界で最も愛するこの虚無を含んだザラリとした画質を見よ!
トーベ・ヤンソン ラルフ・ヤンソン
「ムーミン・コミックス」第12巻(2001年刊)
3話収録。全編アイロニカルな大人のユーモアたっぷりで、小さなボケも矢継ぎ早に繰り出される、れっきとしたギャグ漫画。愉快愉快。上品で味わい深い絵がいいんです!
ビルギット・ヴァイエ
「マッドジャーマンズ」ドイツ移民物語(2017刊)
モザンビークとの直行便で東ドイツに移り住んだ若者たち。下層労働者として扱われながらも、旺盛な知識欲で未来を切り拓いてゆく。差別されるうえ特権があるかのような妬みと偏見を受けるのはどこも同じ。社会派コミックの傑作。
AX162:「追悼・ユズキカズ」ユズキさんの文章には才能溢れるものを感じる。79年作品「台風情報」、藤田みゆき「クープランの墓」めくるめく里芋の話、津川聡子「月の光 CLAIR DE LUNE」これぞ音感漫画。
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たまには宣伝を。いよいよ仕事始めに際し、懐かしのコメディ漫画を読んで心の慰めとしてはいかがですか?ウヒョヒョヒョ!
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今さらどんどん宣伝しよう。懐かしのコメディ漫画「三角帽子」(なんと経ったの10年前!)、これなら楽しい夜を過ごせること間違いナシでござる!ヒヒヒ…。
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