『フールナイト』、日光の当たらない世界で、人間を植物に変えて酸素を得て何とか社会を維持してるんだけど、社会的弱者がその植物化の犠牲にされ、主人公もその1人で、その社会矛盾の闇に直面したり、闇から生まれた化け物と戦ったりと、ずっと重苦しくてずっと救いはないけど面白いから皆も読んで。
トーシローが自分や自分よりも大切なヨミコを殺そうとしたアイヴィーに対して、その境遇を自分と重ね合わせて同情的になり、実験動物にされるくらいならいっそ自分の手でアイヴィーを殺してやろうと決意するの、辛い。
トーシローの人生や彼が生きるこの世界の闇、閉塞感の表れのよう。
『銀杏ガールズ』(宮崎周平)
嫌いじゃないですね……。
ページめくったらキバミが殴られてたところ普通に笑った。
ただ不快指数が今のロボコのほうが抑えられてるのは分かる。
だから連載するなら今のロボコのほうが正解だけど、読切としては悪くない。
「な〜んでだ‼︎」好き。
フラジャイル最新刊、「憧れは理解から最も遠い感情だよ」をやってる。
医者が信じるべきは偉大な先人ではなく医学そのもの。
『舞妓さんちのまかないさん』、市のおかあさんと百子さん姉さんの話めちゃ良……。
踊りを極めんとする百子の隣を最後まで歩き続ける才能が自分にはない、自分が側にいることで百子の枷になりたくない、だから自分は表舞台から身を引き、百子の隣を最後まで歩ける次の才能を育てる。
少し泣く。
『ゴルゴ13』1巻の「バラと狼の倒錯」、世界的に有名なセレブ女性を次々と強烈な媚薬でたらし込み、ベッドシーンを撮影してそのフィルムをペルシャ絨毯に織り込んで売りさばいてる大元が両性具有のレズビアンという色々と詰め込みまくったお話。
ゴルゴもやけに媚薬に詳しいし……笑
『ゴクシンカ』、ババア以外でも能力を使えるの噴飯(クサ)。
「なんなんだ…この力は…?」こっちのセリフだよ。
ゴゴゴゴーゴーゴースト、主人公は確かに被害者なんだけど、こいつもこいつでなかなかイイ性格をしてて、自分に加害してくるクズを成敗して不幸になる様を気持ち良く笑ってるクズなのが面白い。
ただの勧善懲悪じゃなくて、まさに「人を呪わば穴二つ」、主人公自身も堕ちていく。
本人は無自覚だけど。