学生や受講生にありがちなのが、「原稿のフキダシ内のセリフの文字が小さい」こと。 原稿は雑誌の1.２倍の大きさで描いているので、印刷時には縮小される。 大きめに書くように何度アドバイスしても、なかなか身につかない子が多い。

#かとう式マンガ表現基礎課題 今回は「表現方法」というよりも「発想のトレーニング」です。 興味のある方、トライしてみてください。

コマの中に描く絵を、どの範囲まで広げて描くかによって、伝わる内容が異なってきます。

以前ツイッターにあげた時、「右はわざと手抜きの絵で、左は上手く描いているから分かりやすいだけだ」と言う人がいたのですが、ポイントはそこではないですから ^^;

つくばの卒業制作展、行ってきました。 卒業生とも何人かに会え、持ってきた原稿のチェックしてきました(^.^)

同じ本の中にある１シーン。 今でも解らない。 沙悟浄の尻の中に見えているモノは一体何なんだろう？ なんの脈絡もなく出てくるの。

具体的な表現 (分かりやすいマンガ表現) 誰のセリフ(肉声or心の声)で、どういう状況なのか(特に２コマ目) が見て分かる表現になっていると、読み手は見たままを受け入れられる。

曖昧な表現 (分かりにくいマンガ表現) 「どういう会話がなされ、どんな状況なのか」は、なんとなく伝わる。 しかし、誰のセリフなのか(肉声or心の声) は分かりにくい。 読み手が想像して、判断しなくてはならない。

ちなみに、フキダシがコマの中央で絵の邪魔をしているので、ビジュアルとしてはこういう配置の方がマンガとしては見やすいです。

例えば この2人の様子を見た第三者のセリフだとしたら、第三者を描くと一目で分かる。

例えば こう描くと「この人の心の声」だという事が一目で分かる。

例えば こう描くと、「この人の肉声」だという事が一目で分かる。