絵にしやすい文章でシナリオを書かないと、文字を絵に変える事がとても難しくなる。
(マンガのマンガ/ストーリー構成編より)
専門学校で講師を始めた頃。
学生に課した課題。
「ドキドキするシーンを1ページで描く」
どんなシチュエーションでもOK.
とにかくドキドキして次のページを読みたくなる1ぺーじを描いてみよう!という課題。
歩いていると、後ろから声をかけられ、振り向くと、大きな猫が立っていたので、驚いて、一目散に逃げ出した。
この句読点のつけ方だと「コマ展開はこんな感じ」
歩いていると後ろから声をかけられ、振り向くと、大きな猫が立っていたので驚いて一目散に逃げ出した。
この句読点のつけ方だと「コマ展開」はこんな感じ。
マンガというのは「セリフと絵」の連動で面白さが発揮される。
フキダシが無いとただの「絵」だけれど、フキダシ(セリフ)と一体化した途端そこに時間が生まれストーリーが展開する。
これが「マンガ表現」と呼ばれるもので、マンガの面白さはここにある。
「誰が主人公」「どういう状況」「それぞれの位置関係」を読み手に考えさせる描き方の学生のマンガというのは、例えばこんなの。