マンガ専門学校で講師を始めてから「マンガ表現をまとめて理解してもらうことが最重要だ」と心底感じました。
そのきっかけになった「学生描く表現」がこれでした。
どう指導したら適切なのかに悩みました。
いくら言葉で説明しても、こういう描き方が身に付いている学生の場合は理解してもらえない傾向があるのです。
その後、添削として一例を描き、一目瞭然に教えるためには「添削」が有効なのだと気付いたわけです。
専門学校での授業。
マンガ初心者の1年生初期課題として、以前は効果線や集中線のトライ課題やってました。
最近、必ずやっている課題はこれです。
キャラクターの表情・演技のトライ課題です。
ぜひ皆さんもトライしてみてください。
「マンガCOMマガジン」では、ストーリーマンガ授業全42回を昨年実施いたしました。
定期購読をされた参加者の多くの皆さんに課題を提出させていただき、全作品にガチ添削・アドバイスを行いました。
開始は第6回/ストーリーマンガ授業第2課題から始まります。
https://t.co/xtF0w6AnDZ
この課題は「どこのマンガの専門学校でも授業でやっている」と思ってしまう人がいるかもしれない。
念のため言っておきますが、「そんなことは絶対ない」です。
各学校の講師により、何を教えるのかは講師によって内容は変わるはずなのです。
以前、ツイッターを通して冒頭導入部を添削したものです。
何に注目して、どこをどう修正したらマンガとして読みやすくなるのか、興味を持ってもらえるのか。
その解説と共に具体例を起こしたケースです。
ちなみに、描き文字を使う時に大切な3つのポイントがあります。
それがこれ。
(マンガのマンガ/コマ割りの基礎編より)
ツイッターの「ストーリーマンガ塾」に参加された方の「演技」表現のトレーニング課題。
表情と演技は、マンガ表現にとってどれほど大切か伝わるでしょうか?
これだけを見比べると、違いに気づかない人はいると思うのです。
「確かに違うけど、特に何の問題もないのでは?」と気にしない人は、「読みづらいマンガを平気で描いてしまう人」だと思います。