こういったジャンルのマンガが存在しないのは、「ウケない」からだと思います。
怖くなくなると商売の邪魔をすることになるし、そもそも読みたと思う人がいない。 
   マンガを15年間連載続けられたことは、「短い」のか「長い」のかといえば「マンガ家としては」短いのだろうと思います。
連載当時は認識されていても、消えると読者の記憶からも消えていきます。
それでも一部の人の心にはしっかりと残っていることもあり、ありがたいことだと思っています。 
   小学生の頃にマンガを描いたノートを始めとして、描き続けてマンガを大事に保存してある。
投稿した作品もコピーして大事に保存してある。
なぜそこまで昔からのマンガを取ってあるかというと、答は簡単。
自分の描いたマンガが大好きだからなのです。 
   本を読んでも、知識は頭に入るだけ。
頭に入っても、身に付けておかないとすぐに消えてしまうんスよ。
だから「たくさん描け」と言われ続けているのです。 
   「コマのつなげ方」
コマの並べ方で「異なる時間の流れ」が表現できます。
「流れる時間」を調整することで「見せたい事」が変わります。
上:つまずいて転びそうになった
下:つまずいて転んだ

使うのは2コマですが、伝わり方が異なる」→これは「無駄なコマを整理するための考え方」となります。 
   小学生がマンガを描く時「一つのコマの中で複数の動作を描いてしまう」という表現があります。
意味は伝わりますが「不自然な時間経過を感じさせてしまう」ため、この表現は避けるのが基本です。
「(マンガのマンガ/コマ割りの基礎編」より)
 
   原作には書かれてなかったシーンです。
これの方が面白いと思ったので、「マンガ家として表現」しました。
マンガと文章では表現が異なるものなのです。
ちなみに私が描くとホラータッチの「ダンザルブ」になってしまったのでした。 
   はじめに「状況設定」を必ず描くのが、マンガの基本表現。
●背景を描き、人物を配置することで「どこにいるのか」が分かる
●ロングショットで位置関係を描いてあるので状況が理解できる
●主人公を大きく描いて目立たせて描いてあるので、誰が主人公なのか分かる
これ、できない人が多いです。